[2013年03月02日]
世界最高峰のエベレスト(8848メートル)を擁するヒマラヤ山脈。サンスクリット語で「雪(hima)のすみか(alaya)」を意味する山容は、登山家のみならず、多くの人々の心を魅了する。米沢出身の画家福王寺法林(1920~2012年)はヒマラヤを生涯のモチーフとし精力的に描き続け、後年文化勲章に輝いた。
この地域は地震多発地帯としても知られている。2005年に発生したパキスタン地震は山間地の集落が大きな被害を受けた。多くの山間地集落がある本県も学ぶべき点は少なくない。
地震は大地の鼓動。山形の鼓動は日本の鼓動、そして、それは世界の鼓動であり、地球の鼓動だ。企画最終章・第7部は世界の活断層を紹介するとともに、阪神大震災の震源断層や東日本大震災後に起きた直下型地震の現場などを訪ね、地震防災・減災への道を探る。
2005年のパキスタン地震では大規模な地滑りが発生。山肌は、シャッターを下ろしたように一瞬で灰色になった(八木浩司氏提供)