やまがた橋物語

金山川編[2]

◆平安橋(真室川)

平安橋(真室川)の写真 世の中の平和を願って命名された平安橋=真室川町

 「平成の時代、世の中が平和でありますように」-。真室川町民だけでなく最上地域の人々の思いを込めて命名された「平安橋」。最上地方をぐるっと一周する構想の最上地区広域営農団地農道(スーパー農道「最上カムロード」)の計画に合わせて、一九九二年に完成した。

 橋の名前は最上地方の住民を対象に町が公募。「最上を巡る新しい橋だったので、町外の人にも名前を考えてもらいたかった。安久土地区と平岡地区の間だから頭文字を取って『平安』というわけではない」と大山幹雄町産業課長補佐は話す。応募は約三十通あり、このうち、「平安橋」は一番多い四通だった。

 同年十二月十日の落成式と渡り初めには約六十人が集まった。町の広報「まむろがわ」の十二月号の表紙で、盛大に執り行われた渡り初めの様子が紹介された。橋が長く持つようにと、近くの新田平岡地区に住む親子三代の夫婦が先頭を歩いた。亡くなった両親と長男夫婦と一緒に歩いた高橋智康さん(67)恵美子さん(67)夫妻は「テープカットをして、みんなが見ている中を並んで歩いた。照れくさくてねぇ」と当時を振り返る。

 スーパー農道には信号がないため抜け道のようになっており、朝の通勤時間帯は多くの車が通るという。「橋ができる前は誰も通らないと思ってたんだけどね」と恵美子さん。橋の南側には国道344号との交差点がある。智康さんは「子どもが通る道なので、しっかり一時停止して注意して運転してくれれば」。

 橋は全長百四十六メートル、幅八・五メートル。歩道側の欄干に、町の花・梅とウグイスをデザインしたパネルが取り付けられている。

2008/11/12掲載

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