やまがた橋物語

京田川編[1]

◆宮野浦橋(酒田)

宮野浦橋(酒田)の写真 高くそびえる主塔が特徴的な宮野浦橋。現在は歩行者、自転車専用の橋として親しまれている=酒田市

 信仰の聖地・羽黒山を源流とする京田川。鶴岡、三川、庄内、酒田の2市2町を流れ、最上川の河口に注ぐ。全長約37キロのこの川に架かる主な橋18本の歴史や由来を下流から紹介していく。

 河口に程近い位置に「宮野浦橋」(長さ126.5メートル)はある。橋の中心部に高くそびえる主塔と白い外観が特徴で、主塔より斜めに張り渡した斜材で主桁(しゅげた)をつるす構造になっている。

 現在の橋は2代目。京田川の幅が広がることに伴う架け替えで、1999年に完成した。歩行、自転車専用で、京田川と最上川に挟まれた中州に渡るために使われている。

 初代は1953(昭和28)年に造られた。近くに住む佐藤紀己雄さん(66)によると、それ以前も中州に渡るための小さな木橋があったが、雪解けや梅雨の時季になると、ひんぱんに流されていたという。当時、一帯の水深はひざ下くらい。「ロープにつかまって渡ったこともあった」と佐藤さんは振り返る。まだ京田川河口の水がきれいで、地元の子どもたちがアユやコイ、イトヨといった魚を捕まえて遊ぶ時代だった。

 中州には当時、最上川を渡るための舟の発着場があった。最上川以南の川南地区に住む人たちは宮野浦橋を通って京田川を渡り、そこから渡し舟に乗って酒田市街地に通勤したり、海産、農産物を売りに出ていた。川南地区と酒田の中心部を結ぶ上で大きな役割を果たしていたのが宮野浦橋だった。

 “お隣”の出羽大橋が72年に開通したことで渡し舟の運航は終了、宮野浦橋を往来する人の数は減った。それでも佐藤さんは「往時を懐かしむ周辺の住民にこの橋が親しまれていることに変わりはない」と語った。

2010/01/12掲載

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