やまがた橋物語

馬見ケ崎川編[11]

◆山形大橋(山形)

山形大橋(山形)の写真 国道13号に架かる山形大橋。上部に花笠をあしらった照明灯もある=山形市

 馬見ケ崎川をまたぐ国道13号の「山形大橋」は、北側の盃山(二五六メートル)を避けるため、川の流れに対して三〇度ほどの鋭角に架けられた鋼橋だ。長さが約二百五十四メートル、幅は約十八メートルあり、通勤や貨物輸送、観光などの車が行き交う。

 一九六八(昭和四十三)年、片側一車線で架橋。名称は市が公募し、五百三十二通の応募の中から、三十八人が提案した「山形大橋」が採用された。七八年、片側二車線となって橋が完成。国土交通省山形河川国道事務所の調査によると、橋付近の平日二十四時間の交通量は、上下線合わせて五万五千八百二十五台(二〇〇五年度調査)で、同国道の他区間と比較しても多いという。

 「鈴川地区の発展につながるとし、父は境内地を提供した」と話すのは双月町四丁目にある無量寺の住職大寿昭芳さん(73)。当時、寺の裏手に盃山の登り口があり、その山すそに境内地があった。大寿さんの父俊芳さんは地域の建設委員を務めていたこともあって、快く土地を譲ったという。大寿さんが子どものころは、鈴川地区にあったジャガイモやキュウリ畑を通り、現在の橋がある付近でカジカ、ハヤ、イワナ、ヤマメなどの魚捕りをしていた。「時効だから話すけど、水遊びに家からみそと鍋を持って行き、畑からジャガイモを失敬して煮て食べた」と笑う。

 七三年、山形大橋に寄り添うように馬見ケ崎歩道橋(長さ百二十メートル、幅三メートル)が架けられた。小白川町や双月町、銅町の住民らが馬見ケ崎川を眺めながら散歩する姿が見られる。

2009/02/10掲載

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