やまがた橋物語

馬見ケ崎川編[14]

◆東沢橋(山形)

東沢橋(山形)の写真 県庁展望台から望む東沢橋。山形自動車道を利用する車の交通が絶えない=山形市

 山形自動車道・山形蔵王インターチェンジ(IC)の出入り口に架かるのは東沢橋(長さ百三十三メートル)。自動車道の建設に伴って架橋され、関沢IC-山形北IC区間が開通した一九九一年七月に通行できるようになった。橋は自動車道の一部であり、東日本高速道路東北支社山形管理事務所が管理。同事務所によると、山形蔵王ICの一日平均出入り交通量(二〇〇七年度)は約八千三百台で、この数がそのまま橋の交通量になる。山形市中心部と高速交通網を結ぶ要衝だ。

 東沢橋や山形自動車道は、蔵王連峰などの山並みを背景に馬見ケ崎川が流れる東沢地区の風景の中に溶け込んでいるが、建設に反対する声もあった。住民感情をまとめるため大きな役割を果たしたのが、当時、東沢地区区長会会長を務めた神保仁弥さん(77)=山形市滑川=だ。「大正時代に鉄道の仙山線を建設する際、東沢地区を通る笹谷越えの路線構想があったが、住民が反対し実現しなかった。地域発展のため、マイナスの判断を繰り返してはならない」と、神保さんは建設推進の思いを各集落を回って訴えた。さらに、住みよい環境をつくるには「緑」「水」そして「道」が大切だと呼び掛ける運動を展開した。

 その結果、住民の理解を得て工事は円滑に進んだ。橋の渡り初めを見た時には「東沢地区の夜明けだと思った。車の往来を見て感激した」と神保さん。関沢IC-山形北IC開通記念の優待通行証は今でも大事に持っている。「妻と一緒に福島まで行き、すぐ折り返して帰ってきたんだ。思い出のドライブだよ」とほほ笑んだ。

2009/02/18掲載

下流へ上流へ
文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2018年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2018年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から