やまがた橋物語

馬見ケ崎川編[16]

◆棒原橋(山形)

棒原橋(山形)の写真 古くから人々が往来し今は国道286号になった笹谷街道に架けられた棒原橋。正面に立つのが東沢小=山形市

 馬見ケ崎川で最も上流部に架かる橋は、山形市東沢地区の棒原橋(長さ七十五メートル)。一九六六(昭和四十一)年一月に完成し、国道286号の通称・笹谷街道に設置されているため、車の往来が途切れない。

 六〇年代半ば、当時は県道だった笹谷街道の改良工事に際し、地域住民が橋の架け替えを県に要望した。現地視察した時、「橋は近いうちに…」と架橋について明言を避ける県の担当者に対し、同行した故松沢雄蔵衆院議員が「今すぐ着手を」と促して架け替えが決まったという。松沢氏は真室川町出身で山形市は選挙区ではない。当時を知る住民は「松沢さんは田舎の暮らしを知っていたから」と振り返り、今も感謝する。

 笹谷街道は羽州街道の脇街道として宿場もあった。山形市史によると、笹谷街道について「陸奥の国小野駅(現在の宮城県川崎町)の次に出羽の最上駅の記述がある。この最上駅は山形市内かその周辺と考えられる」とする。古代は陸奥国府・多賀城から笹谷街道を通り、出羽国府の庄内を結んでいた「官道」だった。江戸期には参勤交代の街道になる。上杉鷹山の恩師細井平洲は、米沢を訪れた際に仙台の松島に行くことを勧められ、いにしえの棒原橋を渡って笹谷峠に向かっている。

 橋の上から南側にある東沢小の時計塔がよく見える。七年前、創立百年を記念し、すでに校舎の屋上にそびえていた「雁戸の塔」の四面に、直径一・五メートルの時計がはめ込まれた。同小の児童も元気に棒原橋を渡る。

2009/02/20掲載

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