やまがた橋物語

馬見ケ崎川編[9]

◆馬見ケ崎橋(山形)

馬見ケ崎橋(山形)の写真 欄干が橋のたもとにわずかに残る。歩道整備の際に大部分は取り外されたという=山形市

 夕方になると、近くの高校から下校する生徒や部活動で河川敷を利用する生徒たちが渡る姿が目立つ馬見ケ崎橋。一九三四(昭和九)年に完成してから七十五年が経過し、馬見ケ崎川に架かる県道の橋では最も古い。

 橋の長さは百七十四メートルで、幅十一メートルほど。近くに住む枡形町内会自治推進委員の岡崎信義さん(82)=同市双月町二丁目=は「道路が土のままだった中、アスファルトが敷かれており、欄干部分も白っぽいコンクリート製で、先進的というイメージを受けた」と振り返る。橋ができたころの岡崎さんは小学校低学年。夏に気温が上がると、橋のアスファルトが盛り上がるのが面白かった。「小刀でそのアスファルトを取って真っ白な欄干に落書きをした。怒られたけどね」と笑う。

 上流に蔵王ダムができるまでは、橋周辺は雨が続くとすぐ河川敷いっぱいに水があふれ、はんらんしそうになった。橋の下流五十メートルほどの所には、石を積み上げて造った堤防の名残があったという。長さ二十メートル、幅十メートルほどの島のような場所。地面は平らで松も生えていた。岸から仮橋が架けられており、岡崎さんは夏休みになるとよくその場所に行き、松の木陰で寝そべりながら宿題をした。この思い出の場所も洪水で流されてしまった。被害を最小限に食い止めようと地元の人たちは、土手の上の桜の枝を束にして根っこに結び付け、川の流れが直接堤防に当たらない工夫をしていたという。落成当時あった欄干は大部分が取り外され、代わりに六八年、両側に歩道が取り付けられた。橋の両端部分に欄干の一部分がわずかに残っている。

2009/02/06掲載

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