やまがた橋物語

乱川編[3]

◆駒木根橋(東根)

駒木根橋(東根)の写真 集落と川向いの田畑をつなぐ駒木根橋。橋の上流側には滑らかな岩場が広がる「あくりゅうぶち」がある=東根市

 東根市関山の下悪戸地区の乱川には、通称「あくりゅうぶち」と呼ばれる川遊びスポットがある。そのすぐそばに架けられているのが、全長50メートル、幅3メートルの駒木根橋だ。現在の橋はコンクリート製で、1966(昭和41)年に完成した。

 下悪戸区長の大江文太さん(71)によると、以前の橋は半分に割った杉の丸太を渡した簡単なものだった。「大雨で何度も流され、荷車などで流された橋を回収してくる『橋つなぎ当番』を決めていたほど。新しい橋になって本当に良かった」と振り返る。

 乱川を挟んで南側の山中には駒木根と呼ばれる場所があり、橋の名称の由来と考えられている。集落周辺のほか、駒木根付近や川向いにも地区住民が所有する田畑が広がっており、橋は農作業用の役目を果たしている。

 畑ではもともと葉タバコ栽培がメーンだったが、時代の流れとともに現在は啓翁桜が主流。下悪戸地区を含め周辺一帯では、温室で促成栽培した切り枝を正月飾り用に首都圏に出荷しており、全国有数の産地となっている。芽吹いたばかりの啓翁桜を刈り取って温室に運ぶ11月から12月にかけては、大量の枝を積んだトラックが往来している。

 橋の上からは、滑らかな岩場が広がるあくりゅうぶちを一望でき、散歩に出た住民がふと足を止めて見入ることも。夏の晴れた日には、子どもたちが素潜りをしたり、魚捕りを楽しむなど昔と変わらぬ光景が広がっている。大江さんは「子どものころ、夏休みともなれば唇が青紫になるほど遊んだ」と感慨深げに話していた。

2009/09/04掲載

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