やまがた橋物語

最上川第2部[4]

◆虹の大橋(大石田)

虹の大橋(大石田)の写真 虹ケ丘公園方向から望む虹の大橋

 国道347号は、寒河江市を起点に村山市西部から大石田町を通り、尾花沢市で国道13号と交差し、宮城県大崎市に至る幹線。虹の大橋は、このルートの交通を円滑にする役割を担い、一九八九年に完成した。

 以前の国道347号は、大石田町の中心部では道幅が狭く、最上川は築七十五年以上が経過した古い大橋で渡った。踏切もあった。当時、大石田町建設課長を務めた町区長会連絡協議会長の阿部留治さん(73)は「大橋の幅員が狭いこともあって、周辺の交通は危険だった」と振り返る。

 虹の大橋を含む国道347号の新ルートは、こうした地域の東側を通っている。新ルートには県道、JR線路、朧気川に架かる橋もあるが、虹の大橋が最も大規模で長さは二百五十二メートル。「名前については『虹の大橋』ですんなり決まったと記憶している」と阿部さん。橋の上流側には、町民歌にもなっている歌人斎藤茂吉の歌「最上川の上空にして残れるはいまだうつくしき虹の断片」の歌碑が立つ虹ケ丘公園がある。下流には、大橋がある。

 虹の大橋は車が忙しく行き交うが、周囲の風景の美しさは変わらない。油絵に取り組む阿部さんは「虹ケ丘公園から見る最上川は美しいが、虹の大橋周辺から仰ぎ見る公園の方向も良い」。雨上がりに橋の近辺に現れる虹も、茂吉が見て歌に残した虹と同じものだろう。

2007/03/08掲載

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