やまがた橋物語

最上川第2部[7]

◆三ケ瀬橋(村山)

三ケ瀬橋(村山)の写真 新旧の橋が並ぶ三ケ瀬橋。歩道も含め幅が広くなった新しい橋(右)と役目を終えた旧橋=村山市

 村山市長島と白鳥の両集落を結ぶのが三ケ瀬(みかのせ)橋。半世紀にわたって地域経済を支えてきた初代・三ケ瀬橋と、おととし建設された二代目・三ケ瀬橋が仲良く並び、時の流れを感じさせる。

 三ケ瀬橋は、近くの最上川三難所の一つ「三ケ瀬」から名付けられた。渇水期に川筋が三本となり、“三河(みかわ)の瀬”が詰まって三ケ瀬と呼ばれるようになったのが、その名の由来という。現在の三ケ瀬橋の長さは百六十八メートル。国道347号長島道路の改良に伴い、二〇〇五年十月に完成。初代(長さ百四十メートル)より五十メートル上流に架設され、歩道付きで、幅も二倍に拡幅された。

 初代の三ケ瀬橋は長島橋と同じく一九五五(昭和三十)年に完工。当時、現場で働いた近くの佐藤俊栄さん(72)=同市長島=は「橋脚が立つ周りには土を入れた俵を二重に巻き、手作業で掘削した。橋の落成では集落挙げて花火を上げ、家には親類を招待して完成を祝った。陸の孤島からの脱却がうれしかった」と懐かしそうに語る。

 三ケ瀬は風光明美な観光スポットとして知られ、紅葉の時季の眺めは格別。佐藤さんは「新しい橋の完成で車の騒音から開放された。降雪のとき、オレンジ色に浮かぶ照明灯はまるでイルミネーションのようだ」と話す。新旧二つの三ケ瀬橋をカメラに収めたり、スケッチする光景も見られる。

2007/03/13掲載

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