やまがた橋物語

最上川第3部[12]

◆明鏡橋(朝日)

明鏡橋(朝日)の写真 コンクリートのアーチが美しい旧明鏡橋(手前)と幅が広くなりスムーズな交通が確保された新橋=朝日町

 朝日町の玉ノ井、和合の両地区を結ぶ国道287号和合バイパスの明鏡橋。この名称では六代目となる橋で、工事中は地元の児童などが多数見学に訪れ、誕生の瞬間を心待ちにした。

 一九三七(昭和十二)年に造られた旧橋の架け替え工事に県が着手したのが二〇〇二年九月のこと。約三年後の〇五年十一月に開通した。延長は約四十メートル長い百十五メートルに、幅も十一メートル広い一七・三メートルになった。工事は、両端から伸びるように橋を造る「トラス張り出し架設工法」を採用。旧橋と同様、橋脚がないアーチ形の鉄筋コンクリート製とした。

 工事関係者などの見学用にと〇四年三月、現場近くに高さ二メートル、広さ六十四平方メートルの台が設けられ、一般見学者にも開放された。橋の近くにある和合小では地域を知る学習の一環にと、同年六月に児童全員で工事現場を見学。業者が模型などを使い、工法を説明した。「アーチ形の橋がなぜ強いかが分かった」と、六年の菅井文弥君(11)は振り返る。

 両端から造られていた橋は〇四年十月、ようやく一本になった。その最終的な作業を同校の四年生が全員で見学した。「橋を見ながら毎日登校していたので、うれしかった」と、見学児童の一人だった朝日中一年の菅井和貴君(12)。橋の誕生に立ち会ったことは、貴重な体験として子どもたちの記憶に残った。

2007/05/29掲載

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