やまがた橋物語

最上川第3部[15]

◆新五百川橋(朝日)

新五百川橋(朝日)の写真 赤いトラス橋の新五百川橋(手前)と旧橋。この付近は下流部に比べ川幅の狭い様子が分かる

 朝日町の中心部、宮宿の商店街を西に向かうと、下り坂の先に赤いトラスが鮮やかな新五百川(いもがわ)橋が目に入る。全長百六十メートル、車道幅七メートル。宮宿と三中(みなか)の両地区を結び、町西部の発展を担う橋として、一九八三(昭和五十八)年に開通した。

 橋が完成する以前は、両地区の住民らは五百川橋を利用していた。しかし、幅が三・六メートルと車が擦れ違うのもやっとの状態だったため、特に三中地区の西船渡区から新橋建設を求める声が出ていた。これを受け、県が七四(同四十九)年から工事に入り、約九億七千万円を投じて新橋を完成させた。

 橋が架かる場所は五百川橋の上流約二百メートル。車道の両脇には幅二メートルずつの歩道が付いており、そこで釣りを楽しむ愛好者もいる。西船渡区長の海野正基さん(66)は「流れが急な場所だったので、子どものころは『大川(だいせん)下り』といって、流れに乗っての川泳ぎを楽しんだものだ」と振り返る。

 また、宮宿地区側の助ノ巻区長の鈴木俊一さん(72)は六七(同四十二)年の羽越水害を振り返り、「当時は五百川橋の道路部分まで水位が上がったため、通行止めにしなければならなかった。新しい橋ができ、その心配がなくなった」と新橋建設の意義を語る。

 新しい橋の完成後、町西部ではスキー場整備や工場立地が進んだ。新五百川橋は西部への玄関口として存在感を発揮している。

2007/06/04掲載

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