やまがた橋物語

最上川第4部[1]

◆暖日橋(朝日)

暖日橋(朝日)の写真 朝日町の松程と上郷地区を結ぶ暖日橋。地元住民の熱意で架橋された=朝日町

 全長二二九キロの最上川に架けられている七十以上の橋を河口部から上流に向かって紹介する「やまがた橋物語」。シリーズは真冬に酒田市の出羽大橋をスタート。第三部で朝日町の新五百川橋まで到達し、計四十一橋を掲載した。今回の第四部では、朝日町の暖日(ぬくひ)橋から長井市の長井大橋まで、八つの橋の歴史や物語を紹介する。

 朝日町の松程(まつほど)、上郷の両地区を結ぶ暖日(ぬくひ)橋。地元の念願で一九二六(昭和元)年に架けられたつり橋から数え、四代目になる。二代目への架け替えの際は地区の財産を売って資金をつくるなど、住民が架橋に向けて懸命に取り組んだ歴史を持つ。

 朝日町史によると、二五(大正十四)年、松程地区の住民から当時の西五百川村長に架橋を求める願書が出され、翌年十二月二十五日につり橋が完成。この日は大正天皇が崩御した日でもあり、新しい元号から名前を「昭和橋」にした。

 しかし、四七(昭和二十二)年の水害で落橋。かつて同地区の区長を務めた阿部満雄さん(81)=同町松程=は「二代目を架ける際には、地区の山を売って工事の資金にしたらしい」と話す。六一年には上郷ダム工事に伴い三代目に生まれ変わったが、幅が狭い上、川面近くに架けられたために取り付け道路が急坂で不便だった。そこで九八年、全長百六十六メートル、幅一〇・五メートルの、両岸から直接乗り入れることができる現在の「暖日橋」が完成した。

 「地元住民が心を一つにして橋を架けてきた」と阿部さん。四代目にも愛着のある昭和橋の名を残したかったが、近くにある「暖日山」の名前をとったという。しかし今では「ぬくひ」がなまり、ほとんどの人が「ぬくい」橋と呼ぶ。

2007/07/02掲載

上流へ
文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2018年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2018年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から