やまがた橋物語

最上川第5部[1]

◆さくら大橋(長井)

さくら大橋(長井)の写真 広々とした歩道を備えて完成したさくら大橋。通学の不安も解消された

 最上川には七十を超える橋が架けられている。シリーズ「やまがた橋物語」は、河口部の出羽大橋から上流に向かい、各地の橋が誕生した経緯や地域の人たちの思いなどを紹介している。第五部の今回は、ことし七月に開通したばかりの長井市の「さくら大橋」からスタートし、米沢市の「松川橋」まで十二の橋を訪ねる。

 長井市の中心部と伊佐沢地区を結ぶ県道久保桜線の「さくら大橋」は、今年七月一日に開通したばかり。県内で最も新しい橋だ。

 長井と南陽を最短で結ぶ旧長井大橋は、交通量が多い割には幅が狭く、大型車同士が擦れ違えなかった。県道沿いには国指定天然記念物「久保桜」があり、花見の季節にはしばしば渋滞を招いていた。

 それにも増して問題だったのは歩道がなく、児童・生徒の通学が危険だったこと。このため、県は二〇〇〇年度から約三十七億円を投じ、さくら大橋を建設した。

 橋の全長は五百二十一メートル、全幅は一四・五メートル。右岸側四百二十一メートルは鋼橋、左岸側百メートルはコンクリート橋という複合構造だ。課題だった歩道も両側に三・五メートルの幅が確保された。

 右岸側の日の出町から対岸の長井小には現在、二十人の児童が通う。その一人で五年生の高橋亘君(11)は「前は狭くて一列になって渡らなければいけなかったが、今は並んで話しながら歩けるので楽しい」とにっこり。

 さくら大橋は、鋼材表面に特殊なさびを生成し塗装を不要としたり、長寿命の床版を使うことで建設費、維持費を抑えた。さらに特殊ゴムで地震の揺れを吸収する免震構造のため、阪神大震災級の揺れでも橋本体にはほとんど損傷が出ないという。まさに「二十一世紀の低コスト・ハイテク橋」だ。

2007/09/03掲載

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