やまがた橋物語

最上川第5部[6]

◆平柳橋(高畠)

平柳橋(高畠)の写真 通勤や通学で大勢の高畠、川西両町民が利用する朝の平柳橋=高畠町

 高畠町のJR高畠駅前西口通りを真っすぐ西に向かい、最初に渡る橋が全長二百十九メートル、幅七メートルの平柳橋。コンクリート製で、一九七七(昭和五十二)年十二月に開通した。

 橋の完成以前、最上川と鬼面(おもの)川に囲まれた糠野目、上平柳、蛇口の住民らは、約五百メートル上流にあった松川橋(現糠野目橋)を利用して最上川を渡った。特に糠野目小、糠野目中(当時)に通う子どもたちには負担が大きく、左手に校舎を見ながら大きく迂回(うかい)しての通学を強いられた。最上川の水量が少ない時には、川の中を歩いて近道をする子どももいたという。

 同町上平柳の渡部清次さん(84)は「糠野目橋までの遠回りは本当に大変だった」と当時を振り返る。平柳橋の建設が一九五五(昭和三十)年の糠野目村合併、現高畠町誕生の条件だったという説もある。糠野目小前の十字路から西に延びる道路は、平柳橋に合わせて整備され、同校で行われた橋のしゅん工式には数百人の町民が参加し、念願の橋の完成を祝った。二つの川に囲まれた三集落の住民にとって、長年待ち望んだ架橋だった。

 現在、平柳橋は高畠町民のみならず、国道13号やJR高畠駅を利用する川西町民の生活にも不可欠になっており、朝には通勤通学のため、多くの車や自転車、歩行者が通行する。

2007/09/11掲載

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