やまがた橋物語

最上川第5部[9]

◆新田橋(米沢)

新田橋(米沢)の写真 新田橋(左)と一段高く並行して架けられた白い水道橋=米沢市

 米沢市中田町と上新田をつなぐ新田(にいだ)橋。高畠町から米沢市中心部へ向かう幹線道路のため、朝夕の通勤時間帯を中心に交通量は多い。

 旧新田橋は一九三四(昭和九)年に架設。当時としては珍しいコンクリート製だった。長さは約二百メートルあったが、幅は四メートルほど。元上郷公民館長の黒田剛昭さん(72)は「完成当初は車はほとんど通らなかったという。馬車が十分に擦れ違える幅だった」と話す。

 時代の変化とともに交通量が増加。バスやトラックが行き交うようになると、約四メートルの幅では支障が出始めた。さらに、橋脚の間隔の狭さも問題に。上流から流された木やごみが引っ掛かり、水害時にはんらんの一因にもなっていた。

 こうした状況を踏まえ、県は県道米沢浅川高畠線整備事業の一環として、総工費二億三千四百万円で橋の新築に着手。七四(昭和四十九)年八月、旧橋から五十メートルほど上流に場所を移し、長さ二百メートル、幅七メートルの新橋が完成した。

 八二年九月には、橋の上流側に、置賜広域水道の最上川水管橋が完成。まるで兄弟のように並行して松川(最上川)に架かる現在の姿になった。新田橋周辺はコイ釣りのポイントとしても知られる。休日や早朝には、さおを振る太公望の姿も見られる。

2007/09/14掲載

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