やまがた橋物語

最上川第6部[2]

◆相生橋(米沢)

相生橋(米沢)の写真 橋下の河川敷にリンゴやサクランボをかたどった親水公園が整備されている相生橋

 米沢市の松川(最上川)をまたぐ国道121号の「相生橋」。住之江橋の約二百メートル上流に架かり、現存する市内の橋の中で最も古い橋に数えられる。春の風物詩「米沢上杉まつり」では、相生橋上流西側の広場が「川中島合戦」の会場になる。

 架設は一九二八(昭和三)年十月。老朽化した木橋を架け替え、工事開始から一年四カ月を経て完成した。全長百四十六メートル、幅八メートルで、総工費は十三万円。市内では初めてのコンクリート橋で、完成当時は「モダン橋」と呼ばれた。

 開通式には、当時の知事や市長ら約四百五十人が参加。秋晴れの中、一家三世代による渡り初めも行われ、花火の打ち上げや出店もあり、夜遅くまでにぎわったという。

 近くの町内会は、ぼんぼりやちょうちんを掲げて開通を祝った。当時の山形新聞は「相生橋完成 新装に輝く橋上」の見出しとともに、「渡り初めを一目見ようと、一万人が押し寄せた」と報じている。

 七四年には両脇に歩道橋が増設されたものの、築八十年が経過しており老朽化が目立つ。何度か補修されているが、地元では「古くて危険だ」という声が出ている。一方で、橋脚などに完成当時の面影が残るため「昭和初期の貴重な建造物」と、保存を望む意見も少なくない。米沢市の発展の様子を見続けた相生橋に、市民の注目が集まっている。

2007/11/02掲載

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