やまがた橋物語

須川編第1部[13]

◆福田橋(山形)

福田橋(山形)の写真 従来より幅が4倍ほど広くなる福田橋の架け替え工事。中央奥は蔵王産業団地=山形市黒沢

 山形市南部に温泉郷を形成する黒沢地区と、蔵王産業団地に沿う国道13号を結ぶ市道に架かる「福田橋」は現在、来春の完成に向けて、架け替え工事の真っ最中だ。

 地元の歴史研究家たちがまとめた「黒沢村の歴史」は、水量が多くて流れも速い須川を村人は“大川”と呼んでいた-と解説。また、福田明神からもらい受けた杉の木を今の福田橋の場所に架けたが、一本橋とあって手すりもなく、落ちて流され亡くなった人もいるので、“地獄橋”と呼ばれるようになった-と記す。

 増水で橋が流失すると、黒沢の人たちは捜索に出掛けた。そんな作業は頻繁にあったようで、住民は捜索を「橋たね」(たねる=探す)と称した。「黒沢村の歴史」編さんの事務局長を務めた鈴木靖雄さん(68)は「大抵、近くの中州や下流の橋に引っ掛かったが、山辺町三河尻まで流れたこともあったようだ」と話す。

 杉の一本橋は一九六一(昭和三十六)年に幅二メートルの木橋に架け替えられ、耕運機や小さなトラクターが通行可能になった。そして七九年にはコンクリート造りの橋となり、自動車も通れるようになった。ただし、幅が三・五メートルとあって車は擦れ違うことができず、「対向車が見えると橋のたもとで渡って来るのを待ち、互いに頭を下げてから擦れ違ったので、住民は“ゆずりあいの橋”と呼んだ」と鈴木さんがほほ笑んだ。

 現在建設中の新しい福田橋は、車の相互通行が可能な幅一四・五メートル(車道部分六メートル)となる予定だ。

2008/03/24掲載

下流へ上流へ
文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

週1回配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2018年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2018年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から