やまがた橋物語

立谷川編[9]

◆天山橋(山形、天童)

天山橋(山形、天童)の写真 長大な天山橋の下の河川敷には「立谷川水辺の菜園」があり、のどかな雰囲気が漂っている=天童市清池

 天山橋は、国道13号の西側に並行して延びる県道山形天童線の整備に伴い、2001年に新たに架設された。全長148.8メートル、幅28メートルで、道路は4車線。国道13号の渋滞緩和、さらに山形天童線沿いにある県立中央病院へのアクセス道として重要路線になっている。

 全長4.8キロの山形天童線はほぼ直線道路で、1989年に県が事業を開始し、橋が完成した01年に開通した。同年3月に橋の山形側で関係者がテープカットし、山形七中ブラスバンド部のにぎやかな演奏に続いて、漆山地区の親子三代夫婦ら住民約200人が天童側へ渡り初めをした。

 現在、橋の西側に「立谷川水辺の菜園」がある。住民と行政が連携して河川環境をつくる「県ふるさとの川アダプト事業」の一環で整備された畑で、天童市長岡地区の住民30人が利用し、立谷川の水も使って花や野菜の栽培に精を出している。菜園を利用して今年で4年目になるという黄木淳夫さん(66)=同市中里=は「昔の河川敷は高い木々が立ち並び、うっそうとしていたが、今はのどかで広々とした風景に変わり、散歩やサイクリングを楽しむ人が増えた。県道が整備され天童から山形への交通は飛躍的に便利になった」と話す。

 天山橋という名称は、県道路課によると両市の関係者が完成時に話し合って決めた。天童の「天」、山形の「山」を掛け合わせた言葉で、天や山のように高く大きいことを表す「天山(あめやま)」の意味もあり、両市発展の思いが込められている。

2011/05/17掲載

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