やまがた橋物語

月光川編[13]

◆鳥海大橋(遊佐)

鳥海大橋(遊佐)の写真 国道7号に架かる鳥海大橋=遊佐町菅里

 「当時は全国でも数例しかない工事で本当にできるのかと不安もあった」。建設会社「丸高」(酒田市)土木工事部の阿部長太郎副部長は振り返る。長さ303メートル、幅12メートル。鳥海大橋は遊佐町菅里の国道7号上にあり、月光川編で紹介する15本の中で最も大きい。建設に携わった人の思い出に耳を傾けてみた。

 阿部さんが現場監督として携わったのは下部工の建設。橋を支えるくいを川底に打ち込む作業をよく覚えている。建設が始まった1987年当時、大規模なものでも高さ30~40メートルのくいがほとんどだったというが、阿部さんが担当したのは60メートルを超えていた。「県内では施工実績がまったくないような高さ」だったという。

 重機を駆使し、2昼夜かけて巨大なくいを打ち込んだ。未知の挑戦だったが、何とか成功した。橋が開通した96年、阿部さんも渡った。当時を思い出し「一部とはいえ、自分も建設に関われてよかった」としみじみと語る。

 鳥海大橋は国道7号の変更に伴い造られた。海端を通っていた旧国道7号は狭く、冬になれば事故で全面通行止めとなることもしばしばあった。新しい国道と鳥海大橋が開通し、住民の利便性は向上した。

 近くの庄司建設工業社長庄司茂正さん(62)も工事に携わった1人だ。自宅は現在の橋の真下にあったため、引っ越しも経験した。「いろいろ大変だったけど、開通が住民に歓迎されたのは間違いない。海端の旧道は大変だったからね」と教えてくれた。

2011/02/02掲載

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