やまがた橋物語

月光川編[8]

◆江地橋(遊佐)

江地橋(遊佐)の写真 旧橋とともに、住民に利用されている江地橋=遊佐町江地

 遊佐町江地の上江地集落に2本の江地橋がある。1本は2003年4月に完成した新しい橋。もう1本はそれ以前、住民生活を支えてきた旧橋だが、こちらも“現役”として利用されている。

 県庄内総合支庁河川砂防課によると、月光川では洪水の危険性を回避するため、継続的に河川改修が行われている。新しい橋は、上江地集落の南部を蛇行していた流れについて、新たに河道を掘って一直線に改めた際に架けられた。コンクリート製で長さ50.1メートル、幅8.2メートル。

 完成を記念し、稲川小の児童がブラスバンドの演奏を披露しながら行進するなど盛大に渡り初め式が行われた。当時、江地の行政区長として関わった農業高橋義勝さん(74)は「橋の幅が広くなり、農作業用の機械も余裕を持って通れるようになった」と語る。江地橋は、上江地集落の住民が町中心部や対岸に所有する田んぼに行く時などに欠かせない橋だ。

 旧橋は、新橋の約100メートル北にある。1956(昭和31)年に木造橋から架け替えられたコンクリート製(長さ38.8メートル、幅5メートル)。現在、水は流れていないが、河道はそのまま残されている。かつてすぐそばにあったサケの採捕場に勤務していた近くの石垣謙一郎さん(86)は「木の橋は川が増水すると流されることもあった。コンクリートの橋ができて安全になり、この橋が長く生活を支えてくれた」と話す。新橋は国道に向かう車などが主に通り、旧橋は小学生たちの通学路として親しまれている。

 旧河道は延長約400メートル。河川敷を含め、この土地利用について、同支庁河川砂防課と町、住民が協議し、計画を練っているという。

2011/01/26掲載

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