やまがた橋物語

真室川編[1]

◆赤倉2号橋(真室川)

赤倉2号橋(真室川)の写真 真室川の上流に架かる赤倉2号橋。幅は狭いが、車の通行も可能となった=真室川町

 秋田県境付近を源とする1級河川の真室川。真室川町内を走るJR奥羽本線に沿って流れ、鮭川村との境界近くで鮭川と合流する全長約37キロ。町の歴史を刻んできた河川でもある。主要な12の橋を紹介する。

 真室川の上流に架かるのが赤倉2号橋。度重なる洪水で何度も流失し、住民にとって橋の架設は水害との闘いでもあった。

 現橋の前の橋は丸太2本に板を敷いた木橋。長さ約20メートル、幅1.5メートルほど。流されても再利用できるように、丸太の端は岸に固定したワイヤで結ばれていた。原木ナメコ栽培者や炭焼きの住民らが利用。橋の近くには廃校となった旧及位小中の股冬季分校がある。

 近くの高橋秀則さん(52)=及位、自営業=は「子どものころ、大雨で木橋が流されると家に帰れず、親類の家によく泊めてもらった」。流失すると集落の住民らが総出で架設したといい「亡き祖母らが工事に携わった人たちをねぎらい、料理を振る舞っていた」。

 1975(昭和50)年8月の水害で橋周辺の地形は一変。災害復旧工事と相まってこの年の秋、永久橋に架け替えられた。長さ36メートル、幅2.5メートル。白い欄干に青い橋桁で、周囲の自然景観にひときわ映えた。「車も通行できるようになった。上流には砂防ダムも建設され、安心して暮らすことができる」と高橋さん。

 冬季間、この橋を含めた町道約200メートルの除排雪は高橋さんが受け持つ。雪深い山里も最近は雪解けが進み、赤倉2号橋の姿もくっきりと分かるようになってきた。

2012/03/23掲載

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