やまがた橋物語

最上小国川編[1]

◆湯の原橋(最上)

湯の原橋(最上)の写真 最上小国川に架かる湯の原橋。近くの旅館とともに歴史を刻んできた=最上町富沢

 宮城県境付近の奥羽山脈を源とする最上小国川は、最上町を抜け、舟形町で最上川に合流する全長44.9キロ。ダムがなく、太公望には天然アユが釣れる河川として知られる。今回は主要な18の橋を紹介する。

 素朴な雰囲気の最上町赤倉温泉を流れる最上小国川には、約600メートルの区間に四つの橋が架かる。最も上流にあるのが、ことしが架設28年目の「湯の原橋」だ。

 もともとは1970(昭和45)年、左岸にオープンした「湯の原荘」(現わらべ唄の宿 湯の原=柴田真利社長)が、食材や宿泊客の手荷物を運ぶために架けた橋だった。直径30~40センチの木材2本を針金で縛っただけで、長さ20メートルほどの丸木橋。柴田社長は「宿泊客からこんな橋を渡って泊まるのは初めて。いい思い出になったといわれた」と苦笑し、振り返る。冬季間、橋が凍結し、従業員が滑って川に落ちることもあった。

 大雨のたびに流されるため、丸木の両端のうち一方をロープで岸につないだ。水かさが減ると、岸辺に押し流されていた丸木を戻した。72年、自費で架けた木橋(全長約20メートル、幅2メートル)も流出。永久橋架設を近くの旅館2軒とともに要望し続け、町が82年、防災上の観点から鉄筋コンクリートの橋を建設した。全長65メートル、幅6.2メートル。

 柴田社長は「流出の心配がなくなり、旅館経営に夢と希望を与えてくれた」と感謝する。橋の名前は字名の「湯の原」から命名された。

 今では大型バスやマイカーがひっきりなしに通る。橋の近くにある屋根付き専用ゲートボール場には、橋を渡って町内外の愛好者がプレーに訪れる。これも永久橋による“誘客効果”といえそうだ。

2010/09/13掲載

下流へ
文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2018年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2018年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から