やまがた橋物語

村山野川編[11]

◆郡山橋(東根)

郡山橋(東根)の写真 山形空港(写真奥)の北側にある郡山橋=東根市

 郡山橋は山形空港北側の東根市北部と天童市方面を結ぶ市道上にある。1968(昭和43)年に架け替えられた永久橋で全長52メートル、幅4メートル。道幅が狭く普通車同士はすれ違えないが比較的交通量がある。周辺地域の生活道路として欠かせない橋となっている。

 橋の名称は、橋の北側の地区名「郡山」に由来する。郡山下区長の大江寿司(しゆじ)さん(75)によると、昭和初期までは丸太橋で、その後、欄干の無い木製橋を経て現在の橋となった。丸太橋や木製橋の時代には農家が多く利用し、牛や馬が川に落ちることもあったという。現橋の建設資金の借用書を地区住民が今でも保管している。保証人として当時の住民が名前を連ねており、永久橋への熱意がうかがえる。

 大江さんにとって郡山橋の記憶は、旧海軍航空隊による飛行場建設と結び付いている。図説東根市史によると、43(昭和18)年ごろから建設が始まり、作業に従事する人は県内各市町村に割り当てられた。会社員から自営業者、学校の子どもたちまで、連日、何千人という膨大な数の人を動員。近くの学校や民家までが作業者の宿舎になった。

 当時、小学生だった大江さんは「郡山橋の下の河原に転がっている大きくて重い石をみんなで運搬した。わらじ履きの足で何度も往復させられた。石は滑走路の基礎に使われたのだろう」と振り返る。

 現在の橋の周囲には果樹畑もあり、のどかな雰囲気が漂う。橋のたもとからは、離陸した飛行機が大空へぐんぐん上昇していく様子を見ることができる。

2010/12/02掲載

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