やまがた橋物語

村山野川編[3]

◆小柳橋(東根)

小柳橋(東根)の写真 車用(左)と歩行者用の橋が別々に架けられている小柳橋=東根市

 東根市観音寺の田中と新田の両集落を結ぶ小柳橋(長さ26.05メートル、幅6.5メートル)。すぐ南側には市街地と直結する主要地方道尾花沢関山線が走る。橋の北側方面には、市営墓地「大平山みはらし霊園」や白水川ダム、ダム湖周辺に整備された公園「レークピア白水」があり、地元住民以外にも多くの市民が利用している。

 車用と歩行者用の橋が別々に架けられていることが目を引く。これは白水川ダムの建設工事(1979~90年度)に由来する。車用は73(昭和48)年に完成。その後に白水川ダムの建設工事が始まり、これまではほとんど通らなかった大型車両が頻繁に行き交うようになった。橋は通学路にもなっており、児童の安全を考慮して81(昭和56)年に歩行者用の橋が整備された。

 地元住民によれば、小柳橋は古くからあり、周囲に柳の木が自生していたことから名付けられたとされる。コンクリート橋の前は木造橋で、馬車1台が通れるぐらいの幅だったという。元高崎公民館長で地元の大江権八さん(84)は「子どものころは魚がたくさんいて格好の遊び場だった」と当時の思い出を語る。

 「友人たちと川底の砂利をすくい上げたり、川の水を石でせき止めるなどして水深を深くし、プールのようにして水浴びも楽しんだ。度胸試しで橋の上から川に飛び込んだこともある」と目を細める。「上流の間木野地区で林業が盛んだったころは橋の近くに流し木の『木揚げ場』があり、うずたかく木が積まれた風景は春先の風物詩だった」と懐かしそうに話していた。

2010/11/19掲載

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