やまがた橋物語

日向川編[10]

◆曙橋(酒田)

曙橋(酒田)の写真 酒田市米島と刈屋を結ぶ曙橋。橋の中央部分だけが広がっている変わった形が特徴だ

 酒田市米島と刈屋を結ぶ曙橋は全長271メートルあるが、幅は4.5メートルしかなく、窮屈な造りになっている。対向車とすれ違うことができないため、橋中央部分に待避所が設けられている。

 曙橋は以前、約100メートル下流に架かっていた。いずれも“暴れ川”として知られていた日向川と荒瀬川の合流地点のすぐ下流にあり、木製橋だった時は幾度となく流されたという。無職伊藤健一さん(67)=同市米島=は「曙橋のさらに下流には(JR羽越本線の)鉄橋があり、上流から流されてきた橋の残骸や流木が引っ掛かって水をせき止め、近くの田んぼが冠水したこともあった」と話す。

 県の河川改修計画に伴い、1998年にコンクリート製の橋が完成した。近くの興休(おこやすみ)集落の前自治会長・伊藤与志郎さん(65)は風変わりな橋の形状について「通行する車の台数が限られており、地元住民が要望した幅の広い橋の建設は受け入れられなかった」と当時を振り返る。

 橋の中央部は、上流側、下流側それぞれに待避所が設けられ、これを含め道幅は約8メートルあるが、対岸からやって来る車の台数によっては途中からバックしなければならないことも。会社員伊藤勉さん(60)=同市刈屋=は「遊佐町に買い物に行く時などに頻繁に使うが、完成当初からずっと不便だよ」と苦笑い。

 橋の左岸側には同市特産「刈屋ナシ」の畑が広がり、5月ごろには白い花が一面に広がる。橋の中央部分は、8月の「酒田花火ショー」の際の絶好の観覧スポットになるという。伊藤健一さんは「ひとっ風呂浴びてから気持ち良さそうに花火を見に来る人もいる。不便な場所も使い方次第だね」と笑顔で話した。

2011/07/13掲載

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