やまがた橋物語

丹生川編[10]

◆西正厳橋(尾花沢)

西正厳橋(尾花沢)の写真 「豊かな故郷を象徴する」という景色に溶け込む西正厳橋=尾花沢市二藤袋から北東を望む

 尾花沢市正厳の南西部に位置し、同市二藤袋とを結んでいる西正厳橋(全長147メートル幅6.8メートル)。市中心部から山刀伐(なたぎり)峠に向かい主要地方道尾花沢最上線を進んでいくと、同橋手前で一気に視界が開ける。良質米産地として知られる豊かな水田地帯とともに正面に丹生山、東に翁山や二ツ森、西には月山の絶景が広がっている。

 現在の西正厳橋は1962(昭和37)年に着工。足掛け4年の歳月を掛け65年6月、住民が待ち望んだ永久橋が完成した。同年8月23日には落成式が盛大に行われている。

 それまで二藤袋から丹生川を越すには、現在より300メートルほど下流に架かっていた二藤袋橋(9メートル)と、中州を挟んだ旧・西正厳橋(118メートル)を渡っていた。いずれも木橋だがバスも通れる橋だった。しかし架け替える前年の61年9月には、老朽化していた西正厳橋が洪水で傾き、車が通行止めになっていた。

 西正厳橋付近は通称「五百刈り」と呼ばれる吹雪の難所だった。ひどい地吹雪になった78年3月1日には橋と正厳集落間の道路で車55台が雪に埋まった。本紙は「道路の雪が胸までもあり(略)動きが取れず、道路に車を放置する人が続出」と伝えている。近くに住む斎藤利貞さん(73)は「昭和30年代までは一冬に必ず1、2回は、救助を求める人がいた」と振り返る。

 「除雪技術が進歩した近年は、吹雪の被害もなくなった」と斎藤さん。「二藤袋側から望む景色は、故郷を離れ帰郷した人々にとって懐かしく、豊かな故郷を象徴するものになっている」と話す。

2009/07/17掲載

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