やまがた橋物語

丹生川編[7]

◆鶴巻田橋(尾花沢)

鶴巻田橋(尾花沢)の写真 鶴巻田橋のそばには、かつて丹生川の中にあった「大石」が置いてある=尾花沢市

 尾花沢市鶴巻田の水田地帯に架かる「鶴巻田橋」(全長57メートル、幅4.5メートル)は、1988(昭和63)年に現在の永久橋になった。橋のそばに、かつて丹生川の中にあり、水遊びをする子どもたちに親しまれた「大石」が置いてある。最大幅約5メートルの大きさで重さは約10トン。子どもたちが元気に外で遊び、住民がみんなで協力し合って生活していた時代を思い出させる鶴巻田地区のシンボルだ。

 同地区に住む石山秀夫さん(81)が橋の歴史を知る。1935年当時は丸太を二つに割って並べただけの橋。これは川右岸の山にまきを取りに行くためのもので「山橋」と呼ばれた。その後、欄干のある木橋が架けられ、名称は「鶴巻田橋」に。荷車などが頻繁に渡るため、橋板には土を盛った。

 大石は山橋が架かっている時にはすでに橋のそばの川の中にあったという。水面から15センチほど石の表面が出ていた。「夏に水遊びをする子どもたちの絶好の遊び石で、泳いだ後に腹ばいになったりした。2、3人しか上がれないので『早く代われ』と言いながら交代して上がった」と石山さんが懐かしむ。

 現橋は、一帯の圃場整備事業の一環で、木橋の50メートル下流に架設。しばらくして大石も橋のたもとに移され、99年、鶴巻田区長だった石山さんらが大石の由来を書いた石板も建立した。「木橋の時代は大人たちが協力して洪水から橋を守り、子どもたちは川で伸び伸びと遊び仲を深めた。そんな記憶は大石と結びついており、大切な記念碑だ」と石山さんが語っていた。

2009/07/14掲載

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