やまがた橋物語

天王川編[5]

◆梓山橋(米沢)

梓山橋(米沢)の写真 米沢八幡原中核工業団地内に架かる梓山橋。周辺には工場群が広がる=米沢市八幡原4丁目

 米沢市の米沢八幡原中核工業団地内に架かる梓山(ずさやま)橋。一つ下流の細原橋とともに、市内では珍しい片側2車線の大規模な橋で、全長51.4メートル、幅は28.8メートルある。工業団地に出入りするトラックや企業関係の乗用車の通行がほとんどだ。

 同工業団地は、工業再配置促進法に基づく日本最初の中核工業団地として、地域振興整備公団(現中小企業基盤整備機構)が1975(昭和50)年から78年にかけて造成した。国道13号に近く、東北自動車道の福島飯坂ICまで約32キロという利便性から、八幡原が建設場所に選ばれた。

 工業団地の道路は、国道13号に通じる南北の道路を軸とし、団地内を巡るように新設。国道13号側の玄関口に近い梓山橋は1976(昭和51)年の建設された。道路はすべて片側2車線で、工場に出入りする大型トラックの通行を見込んだほか、雪対策の側面もあったという。

 73年5月~78年3月に市開発部(当時)で建設事業に携わった嶋貫雄次さん(72)=米沢市林泉寺2丁目=は「首都圏の企業には積雪に対する不安があった。除雪をして雪を路肩に寄せてもトラックが十分に走行できるよう、橋も幅に余裕を持って造られた」と話す。以来、30年以上にわたり、多くの工業製品が梓山橋を渡って全国に送られ、米沢の発展に貢献した。

 現在、八幡原中核工業団地には製造業を中心に51社の工場が立地。東北第3位の工業出荷額を誇る。好況時にはトラックが昼夜を問わず行き交ったが、昨年来の景気低迷によって生産ラインを減らす工場もあり、車の通行は少なくなった。ここの交通量は、米沢の景気のバロメーターでもある。

2010/08/06掲載

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