やまがた橋物語

内川・新内川編[22]

◆苗津新橋(鶴岡)

苗津新橋(鶴岡)の写真 朝夕を問わず車や学生が行き交う苗津新橋=鶴岡市

 朝夕を問わず、車両や歩行者、中高生らが行き交う苗津新橋は、長さ39.8メートル、幅11メートル。主要地方道鶴岡羽黒線上にあり、鶴岡市中心部と国道112号を結ぶ。

 佐藤喜代太さん(88)=同市大東町=が橋の近くにガソリンスタンドを構えたのは、1960(昭和35)年秋。「そのころは自分の店までが住宅地で、それより東側は一面の水田地帯だった」と語る。

 当時は砂利道。車に跳ね飛ばされた小石で何度も店舗のガラスが割れたという。雪解けや梅雨の時期になると毎年のように近くの苗津川があふれ、「今の市中央児童館の場所にあった朝暘二小のグラウンドが水浸しになった」ことも。「新内川ができた後はこうした被害がなくなった。本当に良かった」

 苗津新橋は、新内川の整備に合わせて造られた。橋のそばに61年の夏ごろから住む長浜文子さん(77)=同=は、引っ越してきた後に「近くに川が通るらしい」とのうわさ話を聞いた。新内川のルート上にあった住宅が、一晩の工事で違う敷地に移動していたことが印象に残っているという。「前もって話は聞いていたが、実際に家が移ったのを見た時はびっくりした」と振り返る。「晴れた日は、橋の上から鳥海山や月山、金峰山を望むことができる。毎年夏に開かれる赤川花火大会の時は、見物する人で橋周辺が混雑する」

 苗津新橋の下流には西根木橋や大東橋、船渡橋などのほか、国道の一部の内川橋や西三川橋もあり、それぞれが市民生活を支えている。

2010/06/09掲載

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