やまがた橋物語

吉野川後編[12]

◆大橋(南陽)

大橋(南陽)の写真 米沢南陽道路開通後も大型トラックなどの通行量が多い国道13号の大橋。たもとに大橋駅の碑が立っている=南陽市大橋

 南陽市南部で高畠町と接する大橋地区。吉野川をまたぐ国道13号の橋が大橋。長さ73.2メートル、幅11.8メートル、1960(昭和35)年に木橋からコンクリートの永久橋に架け替えられた。下流側に歩道橋がある。

 大橋の集落は羽州街道と米沢領を結ぶ「米沢街道」の道沿いにある。江戸-明治の中頃まで交通の要駅として発展し、旅人や荷が行き交った。大型トラックなどの通行量が多いのは今でも変わらない。橋のたもとに「天保十二年」(1841年)などと刻まれた大橋駅の碑が立つ。赤湯町史に「最上川を上る舟の終点だった」「地名は吉野川の大橋のあったことによる」とも記述されている。

 「最上川舟運の荷が長井で小舟に積み替えられた。上り荷として塩、古手(古着)などが大橋に届いて赤湯や高畠、小松へと運ばれ、高畠で切り出された石材が川を下った」と、大橋地区史を研究する丹野虎次郎さん(83)=大橋。室町時代の武将・伊達政宗(儀山)時代には中世城館「大橋城」が築城されるなど、この地区が古い歴史を持つことを教えてくれた。

 上流の田園地帯には互橋(たがいばし、長さ46メートル、幅4メートル、72年完成)が架かっている。

2011/11/19掲載

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