やまがた橋物語

 地域を隔てる河川を越えて、行き来の時間短縮を図ろうと太古から橋が架けられてきた。県内各地にある橋を訪ね、歴史やドラマ、そこに住む人々が寄せる思いや暮らしを支えてきた歩みを紹介します。

最上川 第2部[5]

◆隼橋(村山)[MAP]

隼橋(村山)
ハヤブサのモニュメントが目を引く隼橋=村山市

 最上川舟運時代に三難所と呼ばれた「碁点、三ケ瀬、隼(はやぶさ)」。その「隼」にちなんで名付けられたのが村山市の隼橋。約4キロ上流には急流の「隼の瀬」があり、大空を飛ぶハヤブサが橋のシンボルだ。

 名取と富並の両集落を結ぶ隼橋は長さ171メートル。現在、3代目の橋で1998年10月に完成した。初代は木造(30年完成)、2代目は部材を3角形に組んだ鋼トラス(54年完成)で、ともに昭和橋と呼ばれた。

 近くの自営業渡辺進さん(70)=同市名取=は振り返る。「昭和橋の架設工事では作業員として2年間働いた。木造の橋が老朽化し危険だったため、新しい橋ができるとあって集落は大喜びだった。車社会の到来に伴い、車道が狭いため車同士が擦れ違うことはできず、互いに譲り合って通行していた」

 隼橋は、道路改良工事を含め、8年の歳月をかけて完工。幅員は12.5メートルと約3倍に広がり、両側に歩道も設置された。「去年、朝の交通量を調査したとき、1時間で約600台の車が通った。尾花沢、大石田方面からの通勤道路になっている」と渡辺さん。

 隼橋の親柱にハヤブサのモニュメントが4基。照明灯もハヤブサをデザインした。オレンジ色の光を放ち、川と道路の安全を見守り続けている。

2007/03/09掲載

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