談話室

▼▽記録的な残暑の中、9月を迎えた。空前の富士登山ブームとなっている富士山は8月末で閉山したが、山梨県の吉田口からだけで2カ月に約26万人と過去最高を記録した。月山や鳥海山、蔵王連峰など本県の山々も登山者が目立った。

▼▽登山やトレッキングブームはイコール中高年層と思ったら、最近は20〜30代の女性が支えている。キツイ、キタナイ、キケンの“3K”の代表のような登山と若い女性は結び付かない。今や「山ガール」の呼称が普及し、山専門の女性誌まで創刊になった。専用モデルのウエアも登場した。

▼▽その魅力はとの問いに「達成感」「チャレンジ」「オーラ」「非日常」「優越感」などの言葉が並ぶ。分かるような気もする半面、不安感の裏返しのように思えてならない。雄大な自然に浸る、360度の眺望を楽しむ…。リフレッシュできれば結構なことだが、切迫感が少し気にかかる。

▼▽山の神は女性を忌み嫌うと長い間、高い山は女人禁制だった。こうした迷信は問題外だが、このブームが一過性に終わらないように願う。山登りは無理、過信、焦燥は禁物。万全な装備、余裕ある日程でしっかり自然と向き合いたい。きっと山の神は優しく、大歓迎してくれるに違いない。

(2010/09/02付)
最新7日分を掲載します。
  • 9月2日
  • ▼▽記録的な残暑の中、9月を迎えた。空前の富士登山ブームとなっている富士山は8月末で閉山したが、山梨県の吉田口からだけで2カ月に約26万人と過去最高を記録した。月山や鳥海山、蔵王連峰など本県の山々も登山者が目立った。[全文を読む]

  • 9月1日
  • ▼▽野菜直売所は県内では珍しくないが、こんな街中(まちなか)の空間に設けるのは大都会ではまねのできない芸当だろう。近郊農家が朝取りの旬の野菜を搬入し、数時間後には買い物客が手にしている。山形市の中心街にできた直売所での風景だ。[全文を読む]

  • 8月31日
  • ▼▽今年10月1日を基準日とする国勢調査がまもなく実施される。今月5日、山形花笠まつりで県実施本部のメンバーが道幅いっぱいの啓発用横断幕を先頭に踊っていたが、気掛かりが一つ。このところ未提出世帯が急増していることだ。[全文を読む]

  • 8月30日
  • ▼▽今年は平城京遷都1300年。政庁に当たる大極殿が復元されるなど各種記念事業が展開され、観光客らでにぎわっている。古都奈良で連想するのは多数の寺院と仏像群。中でも圧倒的な存在感を示しているのが東大寺の大仏である。[全文を読む]

  • 8月29日
  • ▼▽新聞を含めて毎日何らかの形で接している紙の歴史は、古代エジプト時代にまでさかのぼる。ナイル河畔に自生するパピルス(papyrus)の茎から紙を作り、文字を記した。英語の「paper」は、そのパピルスに由来する。[全文を読む]

  • 8月28日
  • ▼▽秋を代表する魚で連想するのは秋刀魚(さんま)、秋鮭(さけ)、秋鯖(さば)…。中でも秋刀魚は最もなじみだろうか。その秋刀魚の水揚げが少なく、価格も高騰している。原因は日本近海の海水の表面温度が高いからという。ささやかな食卓を直撃している。[全文を読む]

  • 8月27日
  • ▼▽日本人とは9分9厘「情」だ。実は私も情に棹(さお)さして流されるタイプ。だからこそ何かを決断する時には絶対に情に流されないよう自戒している。さまざまな局面で、絶対に情緒で政治判断をしないよう自分に強く言い聞かせている。[全文を読む]

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