談話室

▼▽かつては業界の雄だったのに、長期低落が止まらなかった。35%を超えていたシェアもついに1桁台に落ち込んだ。崖っぷちだったアサヒビール再建の陣頭指揮に立ったのが、後に名誉顧問に就く中條高徳(なかじょうたかのり)さんである。

▼▽指針は中国の古典「孫子」をはじめとする兵法書だった。強大な相手に立ち向かうなら、要諦は「一点集中」。兵法からそう学んだ中條さんは、熱処理した従来のビールに「生」で対抗する作戦を立てる。「スーパードライ」を市場に出してからの復活劇はご存じの通りだ。

▼▽こちらは「一点集中」とは逆の経過を辿(たど)ってきたようだ。山形市の老舗百貨店・大沼である。経営再建に当たる投資ファンドは6億円を出資する計画だったが、準備できたのはその半分。しかも多くがファンド側に還流し、再生は約4千万円で始めざるを得なかったという。

▼▽このような事態に20日、山形市長らが緊急会見した。「山形から百貨店の灯を消すな!!」の文字を掲げ、買い支えを呼び掛けたのだ。市民らも共鳴したのだろう、週末の店内は賑(にぎ)わいを見せた。経営側が迷走気味なら、今度は客側が「買い物集中作戦」を展開するしかない。

(2019/02/24付)
最新7日分を掲載します。
  • 2月24日
  • ▼▽かつては業界の雄だったのに、長期低落が止まらなかった。35%を超えていたシェアもついに1桁台に落ち込んだ。崖っぷちだったアサヒビール再建の陣頭指揮に立ったのが、後に名誉顧問に就く中條高徳(なかじょうたかのり)さんである。[全文を読む]

  • 2月23日
  • ▼▽「ツヨス、マゲダラ、エサ、ツデケエレネゾ!」。庄内弁で言うその意は「剛(つよし)、負けたら、家に、連れて帰らんぞ」になる。庄内地方の草相撲独特の応援という。勝負の一番に臨む子どもに奮起を促す言葉であろうか。 [全文を読む]

  • 2月22日
  • ▼▽突然の発熱で駆け込んだ医院の待合室は患者で溢(あふ)れていた。耳に入ってきた高齢女性たちの世間話によれば、混雑はいつものことらしい。驚いたのは女性が相当遠方から通っていること。冬道なら1時間もかかろうか。[全文を読む]

  • 2月21日
  • ▼▽ある高校の授業を参観する機会があった。2年生クラスで行われていた国語の授業は文豪夏目漱石の代表作の一つ「こころ」を取り上げていた。「このKの覚悟とは何か?」。登場人物の重要な心情を読み解いていく。[全文を読む]

  • 2月20日
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  • 2月19日
  • ▼▽季節感覚が狂うような空だ。2月半ばを過ぎたばかりだというのに週間天気予報は県内全域に雨の印が並ぶ日もある。山形市内では今月上旬にマンサクの花が咲いた。植物は春の接近を聡(さと)く感じているのかもしれない。 [全文を読む]

  • 2月18日
  • ▼▽人物が特定のポーズと結び付いて記憶に焼き付くことがある。小渕恵三さんの場合「平成」の額を掲げてお披露目したあのポーズ。来る新元号の発表は、菅義偉官房長官が行うそうだ。徐々に段取りも固まりつつある。[全文を読む]

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