談話室

▼▽15年以上も前になる。東根市の黒伏高原で春のスノーシュートレッキング教室に同行した。葉を落としたブナ林に陽光が注ぎ、残雪がまぶしい。眺望が開けた稜線(りょうせん)で、つい身を乗り出したら「そこまで」と制止された。

▼▽危うく尾根の風下にできる雪庇(せっぴ)を踏み抜き、滑落する寸前だった。教えてくれた山岳ガイドの高村真司さん(57)=村山市=は今も、年間250日は山に入るベテランだ。「好天の春山にも危険が潜む。侮ってはだめだよ」。登山のプロによる助言を、頼もしく感じたものだ。

▼▽その高村さんが近く第59次南極地域観測隊員として日本を発(た)ち、豪州から観測船しらせに乗って南極の昭和基地に向かう。野外で観測する仲間の安全確保支援や装備管理を担い、来春帰国するそうだ。極地でも、ヒマラヤなどの極限環境で培った経験が大いに生かされよう。

▼▽晩秋の里山が雪化粧し、街にも白い使者が舞い降りた。「また冬が来たか」と嘆息しつつ冬タイヤを新調しに出掛けると、すっかり出遅れたか1週間先まで順番待ちだった。雪と氷の南極ほどではないにせよ「山形の冬も侮ってはだめ」と、プロに再びたしなめられそうだ。

(2017/11/20付)
最新7日分を掲載します。
  • 11月20日
  • ▼▽15年以上も前になる。東根市の黒伏高原で春のスノーシュートレッキング教室に同行した。葉を落としたブナ林に陽光が注ぎ、残雪がまぶしい。眺望が開けた稜線(りょうせん)で、つい身を乗り出したら「そこまで」と制止された。[全文を読む]

  • 11月19日
  • ▼▽人と煙草(たばこ)の良し悪しは煙になって後の世に知る-。たばこは火を付けて紫煙をくゆらし、吸って初めて豊かな香りや味わいが分かる。然様(さよう)に人の真価は生涯を終え、後の時代、歴史の中で評価されるという意味らしい。[全文を読む]

  • 11月18日
  • ▼▽戦後間もない頃、焼け跡に俄仕(にわか)立ての屋台が立つと一杯のラーメンを求めて長い行列ができた。その光景に「日本人はかくも麺好きだったのか」と強烈な印象を受けた人がいる。日清食品創業者の安藤百福(ももふく)さんである。 [全文を読む]

  • 11月17日
  • ▼▽「世界最古のオーケストラ」というフレーズに引かれて先日、県立博物館の企画展「GAGAKU-やまがたに息づく宮廷文化」に足を運んだ。今に伝わる日本古来の伝統音楽、雅楽を再認識し、その魅力を堪能した。[全文を読む]

  • 11月16日
  • ▼▽一升瓶を畳の上にドンと置き、コップや湯呑(の)み茶わんでグビグビとやるのが基本スタイルという。世界最高峰のソムリエが本県や山梨、長野の産地を歩き、ワイン用ブドウの栽培農家を訪ねた折に目にした光景である。 [全文を読む]

  • 11月15日
  • ▼▽若い世代にはなじみが薄いかもしれないが、昭和の漫画界のスターに横山光輝(みつてる)さんがいる。「三国志」「魔法使いサリー」など多彩な作品を生んだ。特に「鉄人28号」は大ヒットしロボット漫画の原点といわれる作だ。[全文を読む]

  • 11月14日
  • ▼▽戦後の米軍による統治に抗い(あらが)続けた沖縄の政治家カメジローをご存じだろうか。米軍の土地接収に異を唱え、米兵の暴行事件に猛抗議し、演説では数万人を集め民衆に訴えた。沖縄の本土復帰を主導した瀬長亀次郎だ。[全文を読む]

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