談話室

▼▽きょう19日は作家太宰治をしのぶ「桜桃忌」。1948(昭和23)年、玉川上水に身を投げて発見されたこの日はくしくも誕生日だった。桜桃忌の名前は、38歳で生涯を閉じる直前に書かれた短編「桜桃」に由来する。

▼▽亡くなって65年。墓のある東京・三鷹市の禅林寺では墓前祭が営まれる。毎年各地から熱心なファンが集う。一度は罹(かか)るはしかのようなものと評した評論家もいたが、有名な文学忌、梅雨時の風物詩にもなっている。青春の甘美さをはらむ太宰文学に6月の雨はよく似合う。

▼▽「桜桃」では、夫婦げんかをした男が飲み屋で出された桜桃を、子供に持ち帰ったらさぞ喜ぶだろうと考える。「蔓(つる)を糸でつないで首にかけると、桜桃は珊瑚(さんご)の首飾りのように見えるだろう」(角川文庫)。しかし、極めてまずそうに食べては種を吐く。印象的なくだりだ。

▼▽山形も梅雨入りした。1カ月ほど続く。しかし鬱々(うつうつ)とした日々を、宝石のようなサクランボが彩ってくれる。戯(ざ)れ言を一つ。―もし今の甘美な山形産を太宰が口に運んだらどんな反応をするか。どう表現したか。墓前で一口ご賞味いただいて―。かなわぬ夢、それもロマン。

(2013/06/19付)
最新7日分を掲載します。
  • 6月19日
  • ▼▽きょう19日は作家太宰治をしのぶ「桜桃忌」。1948(昭和23)年、玉川上水に身を投げて発見されたこの日はくしくも誕生日だった。桜桃忌の名前は、38歳で生涯を閉じる直前に書かれた短編「桜桃」に由来する。 [全文を読む]

  • 6月18日
  • ▼▽自然界が生命力にあふれる季節。樹木や草花が先週末の雨に洗われ、緑を一層深めている。一面の青葉の中、花々の色がひときわ映える。この日曜、県外から訪れた知人らを案内し村山市の東沢バラ公園へ足を運んだ。 [全文を読む]

  • 6月17日
  • ▼▽青葉が陽光に輝き、雨の滴を宿せば、野の緑が鮮やかさを増す季節だ。東南アジアからの留学生に「ピー」について教えられたことを思い出す。自然の中、例えば元気に繁茂する草や木々にも、それは存在するという。[全文を読む]

  • 6月16日
  • ▼▽山形市ではきのう、雨が降ったにもかかわらず、梅雨入りの発表はなかった。平年は12日ごろで、既に過ぎている。山形地方気象台は「今後も雨の降りそうな日はあるが、いつ梅雨入りするかは不明だ」と話している。[全文を読む]

  • 6月15日
  • ▼▽景気の善しあしが、世のお父さんたちの身なりに表れる? そう着目した指標がある。にわかには信じ難い話だが、意外と景気のバロメーターになっている。名付けて「父ちゃんの立場指数」。投資評論家が考案した。[全文を読む]

  • 6月14日
  • ▼▽カキーンという打球音と元気な掛け声がグラウンドに響く。甲子園を目指す夏の高校野球山形大会が近づき、球児たちの練習も熱を帯びている。黒く日焼けした顔や腕、泥の付いたユニホーム…。爽やかでたくましい。 [全文を読む]

  • 6月13日
  • ▼▽「光っているのは銀の鉱石ですよ」。かつて小国町の視察団に同行し、ドイツの山村を取材した際、千年前の鉱山跡を見学した。暗闇の坑道をガイドするのは、地元のボランティアたち。彼らの物語に、心を打たれた。[全文を読む]

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大
ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【参院選の標語を募る】
     第23回参院選は7月4日公示、同21日投開票で行われることが固まりました。県選挙区に立候補を予定している陣営は選挙戦に既に走りだしています。山形新聞、山形放送は、投票総参加と明るく正しい選挙を呼び掛ける標語を募集します。
     ▽応募資格=県内在住者
     ▽作品=はがき1枚に1作品を記載。1人何枚でも可。住所、氏名、年齢、職業(学校名)、電話番号を明記
     ▽締め切り=6月24日(月)必着
     ▽発表=6月28日(金)の山形新聞紙上、山形放送のニュース
     ▽表彰=特選1点(賞金5万円と副賞)、入選若干(賞金2万円と副賞)
     ▽表彰式=7月1日(月)午後3時、山形メディアタワー
     ▽送り先=〒990―8550 山形市旅篭町2の5の12 山形メディアタワー 山形新聞、山形放送選挙標語係
  2. 【県縦断駅伝の写真提供します】
     山形新聞社は、第58回県縦断駅伝競走大会で、本社カメラマンと記者が撮影したレース写真をホームページ(HP)「やまがたニュースオンライン」に掲載し、有料で提供します。写真サイズは、キャビネ判から四つ切りまで4種類で価格は表の通り。山新ヨモーニャくらぶ会員は20%引きです。アドレスhttp://yamagata-np.jp/p-shop/
  3. 【やまがたの野鳥を聞く】
     インターネットと紙面が連動し、野鳥の鳴き声を文字と音で紹介する企画「やまがたの野鳥を聞く」。本紙の記事を読んで、ホームページにアクセスすると、県内に生息する鳥たちのさまざまな鳴き声を耳にすることができます。ログインはこちら。また、携帯・スマートフォンの有料ページにも同様のコンテンツがあります。携帯・スマートフォンサイトへのアクセス方法は、こちら
  4. 【山新おしどり金婚さん顕彰】
     山形新聞、山形放送はことしも「山新おしどり金婚さん」の顕彰事業を行います。結婚して50年になるご夫婦の人生を祝福し、お二人の名前を刻んだ盾(レリーフ)を贈ります。4月1日から申し込みを受け付けます。
    【対象】1963(昭和38)年に結婚されたご夫婦としますが、結婚50年を経過し、これまで顕彰を受けていないご夫婦も申し込みできます。
    【申し込み方法】証明書などは不要です。所定の用紙に必要事項を記入し、山形新聞の本社、支社、販売店、もしくは居住する市町村の老人クラブに提出してください。申込用紙も用意してあります。
    【受付期間】4月1日(月)から5月31日(金)まで。
    【顕彰】8月中旬の山形新聞紙面で紹介し、盾を市町村の敬老会や福祉のつどいなどの席上で贈呈するか、もしくは、販売店からのお届けとします。
    【盾】元国画会会員、元山形大名誉教授で彫刻家だった故染谷英五氏が制作したレリーフです。
    【問い合わせ】山形新聞社・おしどり金婚さん顕彰事務局023(622)5271。
    【個人情報の取り扱い】申し込みいただいたお客さまの個人情報は山形新聞社、該当エ
    リアの販売店および取扱業者で適正に管理し、盾の制作やお届け、山形新聞の業務案内に利用させていただきます。
  5. 【「私の主張」投稿】
     山形新聞は、「意見のページ」で募集している「私の主張」「若者の声・少年少女の声」について、ホームページ「やまがたニュースオンライン」から投稿できます。バナーをクリックし必要事項を記入し、ご意見をお寄せください。
  6. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  7. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  8. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  9. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  10. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から