談話室

▼▽突然の発熱で駆け込んだ医院の待合室は患者で溢(あふ)れていた。耳に入ってきた高齢女性たちの世間話によれば、混雑はいつものことらしい。驚いたのは女性が相当遠方から通っていること。冬道なら1時間もかかろうか。

▼▽彼女が住む町にも医療機関はあるはずだが、持病の専門医がいないなど何かしらの事情があるのだろう。厚生労働省が明らかにした医師充足度合いの都道府県別順位で本県は40位と低位だった。全国16県の「医師少数県」の一つに位置付けられたが、さもありなん、である。

▼▽「とかとかする」。県外出身の医師が患者に症状を説明されても理解できなかったという。動悸(どうき)を伝える土地の言葉だ。厚労省は卒業後の一定期間地元で働く大学医学部の「地域枠」を重点配分して医師不足解消を図る。地域を知る医師ならば患者の安心感も高まるだろう。

▼▽他方、医師が充足している東京など都市部では将来多くの余剰人員が出ると予想される。医師の偏在は国の病。人口の東京一極集中を止められない中、地方に医師を定着させるのは容易ではあるまい。だが事は地方の命脈に及ぶ。何とかせねば。考えるととかとかしてくる。

(2019/02/22付)
最新7日分を掲載します。
  • 2月22日
  • ▼▽突然の発熱で駆け込んだ医院の待合室は患者で溢(あふ)れていた。耳に入ってきた高齢女性たちの世間話によれば、混雑はいつものことらしい。驚いたのは女性が相当遠方から通っていること。冬道なら1時間もかかろうか。[全文を読む]

  • 2月21日
  • ▼▽ある高校の授業を参観する機会があった。2年生クラスで行われていた国語の授業は文豪夏目漱石の代表作の一つ「こころ」を取り上げていた。「このKの覚悟とは何か?」。登場人物の重要な心情を読み解いていく。[全文を読む]

  • 2月20日
  • ▼▽いわば「小さなお店」を持つのと同じだという。押すワゴンの重さは120キロになる。山形新幹線の車内販売で驚異的な実績を上げた「カリスマ販売員」斎藤泉さんは自著「またあなたから買いたい!」に持論を記す。 [全文を読む]

  • 2月19日
  • ▼▽季節感覚が狂うような空だ。2月半ばを過ぎたばかりだというのに週間天気予報は県内全域に雨の印が並ぶ日もある。山形市内では今月上旬にマンサクの花が咲いた。植物は春の接近を聡(さと)く感じているのかもしれない。 [全文を読む]

  • 2月18日
  • ▼▽人物が特定のポーズと結び付いて記憶に焼き付くことがある。小渕恵三さんの場合「平成」の額を掲げてお披露目したあのポーズ。来る新元号の発表は、菅義偉官房長官が行うそうだ。徐々に段取りも固まりつつある。[全文を読む]

  • 2月17日
  • ▼▽「備へたか 砂に火たたき 水筵(むしろ)/空襲へ 隣保訓練活(い)かす時/一億が いつも心に 聴音機」。これは、太平洋戦争開戦翌年の1942(昭和17)年、米軍の空襲に対処する心構えを国民に呼び掛けた標語である。 [全文を読む]

  • 2月16日
  • ▼▽子どもの頃「柿の種」の四角い缶にメンコや小遣いの硬貨などを入れて庭に埋めたのを思い出した。宝物を守るためだったが、誰かに盗まれてはいないか、場所を忘れてしまわないかと気になって毎日掘り返していた。 [全文を読む]

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2019年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2019年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から