談話室

▼▽1994年6月、天皇陛下が米国を訪問される時のことだ。サンフランシスコに滞在することになった23日について陛下が尋ねられた。日本の正午は現地の何時か。元侍従長渡辺允(まこと)氏の「天皇家の執事」にある逸話だ。

▼▽6月23日は「沖縄慰霊の日」、正午は追悼式の時刻だった。予定を調べるとサンフランシスコ市長が主催する晩餐(ばんさん)会が始まる時間に当たっている。陛下は晩餐会の開始時間を少し遅らせてもらえないかと願い市長も応諾。両陛下はホテルの部屋で黙とうをしてから出席した。

▼▽終戦の日と広島、長崎の原爆の日と共に「忘れてはならない四つの日」の一つとして黙とうを欠かさない。これだけは譲れないという強い思いが伝わる。太平洋戦争末期、苛烈(かれつ)を極めた沖縄戦。戦闘で多数の民間人が巻き込まれ、県民の4人に1人が犠牲になったとされる。

▼▽沖縄戦については、山形市や東根市など本県の中学生も修学旅行で訪ね歴史を学んでいる。住民が逃げ込んだ自然壕(ごう)「ガマ」の闇に身を置き、胸に迫った体験記の本紙投稿もある。終結から73年がたち記憶の風化が懸念される。時空を超え、沖縄戦に改めて思いを致したい。

(2018/06/23付)
最新7日分を掲載します。
  • 6月23日
  • ▼▽1994年6月、天皇陛下が米国を訪問される時のことだ。サンフランシスコに滞在することになった23日について陛下が尋ねられた。日本の正午は現地の何時か。元侍従長渡辺允(まこと)氏の「天皇家の執事」にある逸話だ。 [全文を読む]

  • 6月22日
  • ▼▽一世を風靡(ふうび)した「スペースインベーダー」が登場から40年を迎えた。隊列を成し襲来する侵略者を迎撃するゲーム機。放課後、100円玉を握り締めて近所の商店に走り、地球を守る戦いに挑んだ少年時代が懐かしい。 [全文を読む]

  • 6月21日
  • ▼▽本県ならば、地図上で北緯38度線は、高畠町から川西町、飯豊町を経て小国町を通る。約千キロ西方に朝鮮半島を南北に分断する軍事境界線があるが、秘密のベールに包まれた北朝鮮を撮った写真集は人々の素顔に迫る。[全文を読む]

  • 6月20日
  • ▼▽彼(か)の国には、トロルと呼ばれる巨人がいると言い伝えられてきた。人々に悪さをする存在で、住民は知恵を絞って対抗したという。その国は大西洋の北緯65度に浮かぶ人口約33万人の小さな島国、アイスランドである。 [全文を読む]

  • 6月19日
  • ▼▽強烈な揺れに驚き、本能的に立ちすくんでしまったのだろうか。頑丈な壁がまさか倒れてくるとは思わなかったに違いない。大阪で震度6弱を観測した地震でブロック塀が倒れ、通学途中の9歳の女児が犠牲になった。[全文を読む]

  • 6月18日
  • ▼▽すっきり落ち着いた味わいである。大石田そば街道振興会が開発し、提供する「そばコーヒー」は来迎寺在来種のソバの実とブラジル産コーヒー豆を焙煎(ばいせん)し、合わせて抽出する。香り高く趣を異にする余韻が解け合う。 [全文を読む]

  • 6月17日
  • ▼▽まだ古里酒田市に住んでいた吉野弘さんを、詩仲間の川崎洋さんが訪ねたことがある。到着後は一緒に銭湯に出掛けることになった。吉野さんは赤ちゃんだった長女奈々子さんを自転車の前部に乗せ、ペダルをこいだ。[全文を読む]

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