談話室

▼▽戦(いくさ)上手だった徳川家康は戦国時代、その人生観に大きく影響したといわれる戦いがある。31歳だった1572年に三方ケ原(みかたがはら)(静岡県浜松市)で起こった武田信玄との合戦だ。信玄率いる武田軍に大敗を喫してしまった。

▼▽浜松城に逃げ帰った家康は奇妙な行動に出る。絵師を呼び、顔をしかめて憔(しょう)悴(すい)した自身の姿を描かせた。左足を組み左手で頬杖(ほおづえ)を突いた、しょげ返った表情の家康が描かれており、「顰(しかみ)像」とも呼ばれる。巻物にして、慢心を自戒するため終生持ち続けたと伝えられている。

▼▽戦国時代史の第一人者、小和田哲男氏が「戦国武将に学ぶリーダーシップ」と題する山形市での講演の中で紹介していた。後の天下取りに有効な材料になったと分析する。普通なら目を背けがちな失敗の経験に真正面から向き合い、次の成功に生かす家康の非凡さを感じる。

▼▽これで衆院選は3連勝となった。向かうところ敵なしの首相は今回も大勝し晴れやかだ。しかし東京都議選で惨敗し森友・加計問題などで支持率が急落した苦杯を、お忘れではあるまい。「慢心」や「おごり」をいかに戒めるか。次なる敵は自身の中にいるのかもしれない。

(2017/10/24付)
最新7日分を掲載します。
  • 10月24日
  • ▼▽戦(いくさ)上手だった徳川家康は戦国時代、その人生観に大きく影響したといわれる戦いがある。31歳だった1572年に三方ケ原(みかたがはら)(静岡県浜松市)で起こった武田信玄との合戦だ。信玄率いる武田軍に大敗を喫してしまった。[全文を読む]

  • 10月23日
  • ▼▽〈台風〉という語が定着する以前は〈二百十日〉〈二百二十日〉前後に野を吹き荒れる強風を〈野分(のわき)〉といった(「風と雲のことば辞典」倉嶋厚監修)が、恐ろしいものとする一方で風流に見る傾向もあった―という。 [全文を読む]

  • 10月22日
  • ▼▽近頃は、発信力重視の世の中と見える。何より政治の世界がそうだ。今回の衆院選では各党の党首に加え、知名度のある「看板弁士」が全国を駆け巡って弁舌を振るった。県内にも大物や人気の若手が次々と来援した。 [全文を読む]

  • 10月21日
  • ▼▽どんな内容の問い合わせであっても、図書館の担当者はたじろぐことがないかのようだ。「一角獣の起源は?」「100年くらい前に米国に入国した移民の足取りを調べたい」。難問の数々にもてきぱきと答えていく。 [全文を読む]

  • 10月20日
  • ▼▽天童出身の菊地常右衛門と新学(しんがく)の親子は本県の写真師の草分けである。幕末期から明治初期にかけて江戸・東京で写真術を学んで最新の機材を持ち込み、東北初の写真館を1868(明治元)年、山形市内で開業する。[全文を読む]

  • 10月19日
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  • 10月18日
  • ▼▽オーストリアの首都ウィーンは言わずと知れた「音楽の都」だ。モーツァルト、ベートーベン、ブラームスらがこの街に住んで不滅の名曲を生み出した。マーラーは作曲活動に加え名門歌劇場の総監督として君臨した。[全文を読む]

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