【海坂藩の風景】小川の辺 笹谷峠・山形

2017年07月27日
朔之助と新蔵があずまやで休憩する場面などを撮影した笹谷峠=山形市(イラストは場面のイメージ)
朔之助と新蔵があずまやで休憩する場面などを撮影した笹谷峠=山形市(イラストは場面のイメージ)
 「小川の辺(ほとり)」で主人公戌井朔之助(いぬいさくのすけ)(東山紀之)と奉公人の新蔵(勝地涼)が旅の道中に休憩する場面を撮影した笹谷峠(山形市)。男二人があずまやでおにぎりを食べながら会話する。何気ないシーンだが、二人の表情や話しぶりから朔之助が妹田鶴(たず)を思う気持ち、新蔵の田鶴への恋心がにじみ、どこか切ない。

 撮影は2010年9月下旬。標高906メートルの峠は強風でとても寒かった。当時山形フィルムコミッションの担当者だった山川渉さん(46)=市職員=は、笹谷峠を含む数カ所を「二人が歩く昔の道」の候補として撮影スタッフに紹介していたが、笹谷峠に関しては周辺に鉄塔が連なること、何より天候が不安定なことを心配していた。だが、スタッフとロケハンで訪れた時は快晴で無風。強風や霧の心配を説明しても信じてもらえなかった。

 皮肉にも山川さんの言葉を信じてもらえたのが撮影前日。本当はこの日にあずまやを建てる予定だったが、強風と濃霧で断念、撮影当日の早朝から準備して間に合わせたという。

ロケ地のすぐ隣はもう宮城県。付近には鉄塔が連なる
ロケ地のすぐ隣はもう宮城県。付近には鉄塔が連なる
 画面からはそんなアクシデントも寒さも感じられない。山川さんが「想像を超える素晴らしい画(え)になる」と振り返るプロの仕事に加え、実際に江戸時代、人と物が行き交う重要な道だった峠自体の力も支えになったはずだ。

(報道部・大坪千絵)

【小川の辺】
 ▽監督=篠原哲雄
 ▽出演=東山紀之、勝地涼(2011年)

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