【海坂藩の風景】必死剣鳥刺し 「野沢 十一面観音」・遊佐

2017年08月10日
兼見三左エ門(右)が妻睦江(左)らの前で鳥刺しの腕前を披露した場面を撮影=遊佐町(イラストは場面のイメージ)
兼見三左エ門(右)が妻睦江(左)らの前で鳥刺しの腕前を披露した場面を撮影=遊佐町(イラストは場面のイメージ)
 8月の青空の下、すくすくと育つ水稲がまぶしい。美しい棚田の先に鳥海山を望む遊佐町野沢地区。「庄内ロケ地データベース」で「野沢 十一面観音」と紹介された鎮守の森で「必死剣鳥刺し」の撮影が行われた。主人公である剣客・兼見三左エ門(豊川悦司)の穏やかな一面が垣間見える回想シーン。思わず深呼吸したくなる豊かな自然が登場人物たちを優しく包む。

 のどかな田園風景の中にひっそりとたたずむ。鳥居には「十一面観音」の文字。くぐり抜け、裏手に回ると遮るもののない秀麗な「出羽富士」が広がる。撮影地を求め、庄内各地を回った撮影班。メガホンを取った平山秀幸監督が「ここが良い」と即決したという。

田園風景の中にひっそりとたたずむ。撮影地を示す案内は特に見られない
田園風景の中にひっそりとたたずむ。撮影地を示す案内は特に見られない
 シーンでは、三左エ門と最愛の妻・睦江(戸田菜穂)、病身の睦江を献身的に看病するめい・里尾(池脇千鶴)が顔を並べる。原作にはないが、三左エ門が絶体絶命のときにのみ使う秘剣「鳥刺し」の一端が描かれる。

 取材日は強い日差しが照り付けた。鎮守の森に足を踏み入れ、木陰で一休み。出来秋に向けて、水田で汗を流す農家の姿が見える。変わらぬ景観の美しさを守り継ぐ営みに映った。

(鶴岡支社・佐々木亨)

 【必死剣鳥刺し】
 ▽監督=平山秀幸
 ▽出演=豊川悦司、池脇千鶴、戸田菜穂(2010年)

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