【海坂藩の風景】必死剣鳥刺し スタジオセディック庄内オープンセット・鶴岡

2017年10月12日
夕日に染まる「鶴羽村」で赤子を抱いた里尾が一本道を見詰めるシーンを撮影した=鶴岡市羽黒町川代(イラストは場面のイメージ)
夕日に染まる「鶴羽村」で赤子を抱いた里尾が一本道を見詰めるシーンを撮影した=鶴岡市羽黒町川代(イラストは場面のイメージ)
 藤沢映画のロケ地巡りの醍醐味(だいごみ)はどこにあるか。撮影地に赴き、目をキョロキョロさせるもよし、耳を澄ますもよし、胸いっぱいに空気を吸い込むもよし。五感をフルに働かせることで時間の壁を越えて撮影時の様子を思い描く。思い直して、再び原作を手に取る楽しみもまた、ある。

 「隠し剣」シリーズの一つとして、世に出る「必死剣鳥刺し」。映画のロケ地として庄内の風景が多く映し出される。鶴岡市羽黒町川代のスタジオセディック庄内オープンセット(OS)は主要シーンを多く撮影した。中でも、エンディング目前の夕日に染まる農村の場面は特に印象深い。海坂藩の物頭・兼見三左エ門(豊川悦司)を待つ里尾(池脇千鶴)の姿を映す。懐には赤子を抱いている。真っすぐ延びる道を見詰めながら「今日もいらっしゃらなかったのね」とつぶやく。残された母子のその後に思いをはせる。

スタジオセディック庄内オープンセットに近づく道すがら、月山山頂の初冠雪を望むことができた
スタジオセディック庄内オープンセットに近づく道すがら、月山山頂の初冠雪を望むことができた
 エピソードを一つ。原作にほれ込んだ大物俳優が主演・監督を務めるべく庄内を視察に訪れていたという。米映画「ラスト・サムライ」で世界的に脚光を浴びた名優がメガホンを手にしていたら、どんな作品に仕上がったか。興味は尽きない。

(鶴岡支社・佐々木亨)

【必死剣鳥刺し】
 ▽監督=平山秀幸
 ▽出演=豊川悦司、池脇千鶴(2010年)

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