【海坂藩の風景】蟬しぐれ 湯野浜海岸・鶴岡

2017年12月07日
ふくが江戸に旅立つ前日に訪れた湯野浜海岸=鶴岡市湯野浜(イラストは場面のイメージ)
ふくが江戸に旅立つ前日に訪れた湯野浜海岸=鶴岡市湯野浜(イラストは場面のイメージ)
 押し寄せる白波や夕日でオレンジ色に染まる水面、穏やかに響く波の音…。「蝉しぐれ」で時折映し出される海のシーンは、全て鶴岡市の湯野浜海岸で撮影された。現場のすぐ南側には海水浴場があり、夏場は大勢の観光客でにぎわうが、冬は一転、強風が吹き荒れ、寒さ厳しい日本海に様変わりする。さまざまな光景が役者の心情を際立たせ、物語を彩っている。

 撮影は冬。どこまでも砂浜が続く景色が好まれてロケ地に選ばれたが、2日前に荒天に見舞われ、ペットボトルや木くずなどの漂着ごみが散乱した。吹雪の中、旧羽黒町職員やスタッフら約40人が2日がかりできれいにし、なんとか間に合わせた。役者が暖を取る軽トラックを海岸に入れるための道もつくったという。

砂浜が続く湯野浜海岸。撮影現場のすぐ南側に湯野浜海水浴場があり、夏には大勢の人でにぎわう=今年8月
砂浜が続く湯野浜海岸。撮影現場のすぐ南側に湯野浜海水浴場があり、夏には大勢の人でにぎわう=今年8月
 海のシーンのお気に入りは、幼少のふく(佐津川愛美)が江戸に向かう前日に思いを寄せる牧文四郎(石田卓也)に会えず、1人で海を訪れるところ。寂しそうな表情で波間を行き来する姿に切なさが伝わってくる。ほかに成人した文四郎(市川染五郎)が友人からふくの近況を聞く場面などが撮影された。スクリーンの中の役者たちからは寒さを感じなかったが、1人で取材に訪れた際は顔を打ち付ける風と雨に心が折れそうになった。やはり冬の日本海は容赦ない。
(鶴岡支社・木村友香理)

【蝉しぐれ】
 ▽監督=黒土三男
 ▽出演=市川染五郎、木村佳乃、緒形拳(2005年)

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