県内 ご当地味覚

県内 ご当地味覚

「県内 ご当地味覚」では、県内各地に伝わる食材や伝統料理について、その由来と栽培・調理法、味わい、旬の時期などを紹介していきます。

もんぎりみず汁 ミズを手でもぎちぎる

 初夏に採れるミズを使った最上地方の郷土料理「もんぎりみず汁」。ミズを手でもぎちぎることで味がよくしみ込む。塩クジラや細竹、厚揚げ、ジャガ芋などを具材に、それぞれ家庭の味がある。

もんぎりみず汁
 作り方は、ミズの葉を取り除き、茎の部分を手でねじりながら食べやすい大きさにちぎる。その際、ちぎった表面をたたいておくと、より一層味がしみ込むという。ミズは一煮立ちさせておく。油抜きした厚揚げとジャガ芋は一口大に、細竹は斜め切りにし、塩をさっと洗い流した塩クジラを鍋で煮る。酒とみそで味付けし、ジャガ芋が軟らかく煮えたら、厚揚げとミズを加え、ミズに味がしみ込むまで煮込む。

 調理してくれた真室川町食生活改善推進協議会の佐藤マキ子さん(71)は「昔は塩クジラが簡単に手に入ったが、代わりに豚肉やサバの缶詰を使ってもおいしい」と話す。ミズはくせがなく、根を使った「みずたたき」や浅漬けなど幅広く調理できる。

材料】4人分はミズ200グラム、ジャガ芋3~4個、厚揚げ200グラム、細竹100グラム、塩クジラ50グラム、酒大さじ2、みそ大さじ4、水800ミリリットル。ジャガ芋の煮くずれを防ぐためにあらかじめ油でいためておいてもいい。
2010年06月29日 掲載
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