県内 ご当地味覚

県内 ご当地味覚

「県内 ご当地味覚」では、県内各地に伝わる食材や伝統料理について、その由来と栽培・調理法、味わい、旬の時期などを紹介していきます。

山菜の信田煮 薄味だし染みた上品な一品

 本格的な山菜シーズンを迎えた県内。てんぷらやおひたしなど調理法はさまざまだが、西川町水沢地区の料理好きの主婦でつくる「いきいき食堂」主宰の飯野浅子さん(69)が推すのは、山菜を油揚げで包み、だし汁で煮た「山菜の信田煮」。薄味のだしが程よく染みた優しい味わいで、見た目も上品な一品だ。

山菜の信田煮
 山菜はワラビやミズ、フキなど旬のものをお好みで。ニンジンやアスパラなどを彩りに使うのも良い。塩ゆでし、油揚げと同じ長さに切った山菜をウルイの葉で巻き、袋状にした油揚げに詰める。とき卵を流し込んだ後、ようじで口を閉じ、ひたひたのだし汁で約10分間、弱火~中火で煮れば出来上がり。山菜のシャキシャキ感を残すため、煮すぎないようにするのがポイントだという。

 「山菜は捨てる部分がない」。余った山菜を山菜汁などに使えば、それだけで夕飯の献立が2品完成。飯野さんは「手間が掛からず、短時間で作れるのでお勧め」と話している。

 いきいき食堂は29日に月山銘水館で開かれる「月山山菜市場」で、信田煮をはじめ、たけのこご飯やてんぷらなど山菜料理計100食を提供する。料金は1人1800円で、予約が必要。問い合わせは月山山菜市場実行委員会0237(74)2100。

  【メモ】(3人分)油揚げ大1枚。ウルイの葉1枚。卵2分の1個。旬の山菜や野菜などをお好みで。煮汁はだし汁350ミリリットルにしょうゆと砂糖を適量。

2011年5月17日 掲載
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