県内 ご当地味覚

県内 ご当地味覚

「県内 ご当地味覚」では、県内各地に伝わる食材や伝統料理について、その由来と栽培・調理法、味わい、旬の時期などを紹介していきます。

ハタハタの湯上げ ブリコ楽しめる雌がお薦め

 庄内地方の冬の食材として古くから親しまれているハタハタ。中でも湯上げは調理法が簡単で、ふっくらとした食感も楽しめる、なじみの料理だ。食育活動などを展開するNPO法人「食の玉手箱」理事長で庄内浜文化伝道師の佐藤憲三さん(60)=遊佐町遊佐=に作り方を教わった。

ハタハタの湯上げ
 庄内には、12月ごろから産卵のため群れで押し寄せるハタハタ。最盛期にはそれを目当てに大勢の釣り人が酒田北港などに集まる。

 ハタハタはうろこがなく、水洗いも簡単な魚。湯上げにはブリコも楽しめる雌がお薦めで、まず頭と尾びれを切り、内臓を取って水洗いする。沸騰したお湯に入れ、大きさによって5~7分間、強火で煮る。尾部分がほぐれてきたら、火が通ってきた目安。煮崩れしないよう取り出す。

 しょうゆとショウガで味わうのが定番。佐藤さんは「湯上げは動かさず、小まめにあくをすくうのが調理のポイント。漁獲量の減少で以前よりも高値になったが、おいしく味わってほしい」と話す。

【材料】(4人分)ハタハタ8匹、しょうゆ、ショウガ

2011年11月29日 掲載
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