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衛視 衆参両院の秩序保つ

2015/5/17 10:41
国会議事堂内の立番を引き継ぐ(左から)冨樫ひとみ、加藤豪両衛視

 国会議事堂と議員会館には衛視が立番する数多くのポイントがある。国会の秩序を保つためで、国会議員以外の場合は各種記章と通行証を目視で確認するなどし、出入りを厳しくチェックする。

 衛視の数は衆院263人、参院193人。階級は上位から衛視長、衛視副長、衛視班長、衛視。

 衆院事務局には1987(昭和62)年度に女性の1期生が入局し、現在は27人が在職している。酒田市出身の冨樫ひとみ衛視(24)は「国権の最高機関で、国民全体の奉仕者として役に立ちたいと思った」と衛視を目指した理由を説明する。

 立番引き継ぎに訪れたのは、県立山形工高柔道部で活躍した尾花沢市出身の加藤豪衛視(26)。本会議と委員会の日程、安倍首相の動線など細部を入念に確認、円滑な国会運営に心を砕く。

 衛視の制服は警察官と似ている。衆参両院の規律を保持するため、衛視は国会構内で議長警察権を行使する。傍聴規則に違反するなどした場合、状況によっては対象者を「逮捕」(衆院)または「拘束」(参院)し、警視庁に身柄を引き渡す。(東京支社・古頭哲)

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