東日本大震災

死者1、重軽傷14人に・県内 東日本大地震

2011年03月12日
避難所となった山形市桜田小体育館でストーブを囲む市民=11日午後10時26分
避難所となった山形市桜田小体育館でストーブを囲む市民=11日午後10時26分
 東日本大震災に関連し、県災害対策連絡会議(議長・高橋節副知事)が12日午前まとめた状況によると、山形市の女性が死亡するなど、県内の人的被害は15人に拡大した。重傷者は4人。県内31市町村が災害対策本部を設置。26市町村が避難所を開設し、816人が避難した。

 亡くなったのは山形市山寺、無職村形まさ子さん(84)。大震災発生直後の11日午後3時ごろ自宅で転倒、12日早朝に同市の県立中央病院に運ばれたが午前7時、骨盤骨折で死亡が確認された。山形県警によると、同震災で県内初の犠牲者。

 村形さんは家族と一緒に自宅から屋外に逃げようとした際、1階台所で前のめりに倒れ、腰を強打したとみられる。12日朝になって容体が急変したため、息子の妻が携帯電話で119番通報。県消防防災ヘリ「もがみ」が収容し、同病院に搬送した。

 東北電力山形支店によると、県内は地震の発生直後から広範囲で停電が続いているが、山形市と酒田市の中心部で12日午前、一部復旧した。県庁舎は午前2時半ごろに復旧した。県内では午前9時現在、依然として約46万戸が停電中。復旧の見通しは立っていない。

 県によると、12日午前8時現在、尾花沢、大石田、朝日の各市町などで断水、近隣市町に給水車を要請している。

 県立病院は鶴岡病院を除き非常用電源に切り替えて対応中だったが、中央病院が復旧した。非常用電源は午前7時半現在、新庄病院が3日間、河北病院が80時間の使用が可能という。

 山形地方気象台によると、県内では12日午前6時までに93回の余震が観測された。震度4の余震が6回あった。

 山形市蔵王温泉で地震の発生直後、ロープウエーが緊急停止、乗客51人が取り残されたが、11日午後8時55分に救出が終了した。

 尾花沢市の尾花沢鉱山の接続道路で発生した雪崩は除雪作業が完了し、一時孤立していた作業員数人は無事帰宅した。

 県は暖房を取る際に一酸化炭素中毒になるケースがあるとして、換気に十分注意するよう注意を促している。

 県警によると、県内では12日午前9時現在、建物被害が全壊34件、半壊63件。このうち中山町では住宅1棟が全壊、3棟が半壊した。

 亀裂が入るなど、道路の被害は計8件。中山町長崎の国道112号や南陽市赤湯の同13号で陥没、米沢市万世町、尾花沢市野黒沢、南陽市赤湯などで亀裂が確認されている。

 また、酒田市入船町の製油所から重油が流出したとの情報があり、県警などが地震との関連を調べている。
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