2011年03月15日
流された車が積み重なった仙台空港前=14日午後2時11分、宮城県名取市
「もう、どうしようもない」。多くの家が流された仙台空港近くの岩沼市下野郷地区で、住民の男性(69)は肩を落とした。海岸部にある同空港周辺には、津波の傷痕が生々しく残っていた。
仙台空港の近くにある航空大学校の敷地。軽飛行機が無残に流されていた=14日午後1時14分、宮城県岩沼市
空港に続く道は乾いた土砂に覆われ、砂ぼこりが舞う。沿道には、ドラム缶や木材の中にひっくり返った車、空港から流されてきた軽飛行機。空港に入ると、滑走路や駐機場も土砂をかぶり、近代的な空港ビルは廃虚と化していた。
津波で荒廃した仙台空港近くの通り=14日午後1時37分、宮城県岩沼市
下野郷では約40人の行方が分からないままだという。住民の男性はがれきの山を見詰め、「なにもかもなくなった。ここに住み続けたいが、どこかに移るしかない」。寂しそうに語った。