東日本大震災

休業や閉店繰り上げで対応 県内小売業に戸惑い

2011年03月16日
 小売業でも戸惑いが出ている。百貨店の大沼(山形市)は、16、18日に停電対象エリアとなっている米沢店と新庄ギフトショップを休業。さらに、17日に対象となる山形本店と天童ギフトショップの閉店時間を午後3時半に繰り上げたほか、山形本店にあるレジのサーバーが停止するのに伴い、米沢と新庄の店舗も午後4時での閉店とする。担当者は「17日は高校の合格発表で、制服の採寸に訪れる客が多数見込まれるが、午後3時半で終了しないとレジが閉められなくなる」ともどかしそう。生鮮食品などの仕入れの関係で、もし停電にならなくとも、休業や閉店時間の繰り上げは変えないという。

 県民に生活必需品を提供しているスーパーも対応を迫られる。県内に10店舗を構える「おーばん」(天童市)は、多くの店舗が午後5~8時の停電時間地域にある。レジが使えなくなるだけでなく、日没後は店内が真っ暗になるため、「停電すれば閉店せざるを得ない」。通常の営業時間は同10時までだが、通電後に営業を再開するかは未定。「冷蔵が必要な生鮮食品の対応に困る」と困惑する。

 県内のヨークベニマル15店舗は、午前に停電するエリアは開店時間を午後1時に、午後に停電するエリアは閉店時間を午後4時にして対応する。

 冷蔵・冷凍食品への対応に苦慮するのは各店舗とも共通で、鶴岡市の「主婦の店鶴岡店」は、自家発電装置がある一部店舗を除き、前日の閉店後などに精肉や水産物など生鮮食品を冷蔵庫や冷凍庫に入れ、鮮度を保ちながら3時間を乗り切る。

 酒田、鶴岡、山形市に展開する生協共立社・コープ(本部鶴岡市)は、普段からケースが冷やされているので、計画停電の際は陳列ケースのカバーを下ろすことでケース内の温度を保つ。

 家電販売店では、停電時間を外して営業する店舗が多いようだ。16日午前9時~正午の停電実施エリアになったケーズデンキ南陽店は、停電が実施された場合、停電終了後の午後0時半を目標に開店する予定。17日は午後5~8時の停電実施エリアに入っているが、停電開始より前に閉店する見込み。山形市内の大手家電量販店も、停電時間が午後の場合は閉店時間を早める方針だ。
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