2011年03月19日
宮城県石巻市から特別養護老人ホームの利用者らを乗せ、庄内空港に降り立った航空自衛隊のヘリ=18日午後1時36分、酒田市
東日本大震災で甚大な被害を受けた宮城県石巻市にある特別養護老人ホーム「雄心苑」の利用者66人が18日、航空自衛隊のヘリで酒田市の庄内空港に運ばれ、庄内各地の老人保健福祉施設に避難した。
県長寿社会課などによると、宮城県から本県に14日ごろ、施設周辺が津波にのみ込まれ、孤立状態にある同ホーム利用者の受け入れ要請があった。庄内地方の各施設は空港からそう遠くなく、90人ほどの受け入れ態勢が整っていたため、受け入れ先に選ばれた。
利用者らは18日、航空自衛隊のヘリ4機によるピストン輸送で搬送された。ヘリは石巻市立雄勝中グラウンドを離陸し、30分ほどで庄内空港に着陸。保健師による健康チェックを受けた後、受け入れ施設にそれぞれ車で運ばれ、健康状態に問題のある人はいないという。
利用者らと一緒に空港に到着した同ホーム職員の女性介護員(48)は「1週間に及ぶ避難生活でギリギリの状態だったが、入居者が安全な場所に来られてホッとした」と目に涙を浮かべた。車いすに乗った男性利用者(68)は「家族の安否を確認できたし、避難もできた。最高の気分」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
17日現在、県内の特別養護老人ホームなど6施設で県外からの避難者96人を受け入れている。